気まぐれサイダー

　去年からサイダーをたまに買います。たまにというのが、肝です。本当に思い出したときにふと手に取って購入する。そのくらいの距離感がちょうどいい。


　私はサイダーの中でも三ツ矢サイダーが一番好きです。小さい頃から祖父母の家に遊びに行ったときに決まってあるのが、三ツ矢サイダーでした。夏の思い出込みの懐かし飲料です。ずっと日本中どこに行っても売られ続けているのも凄い。どこででも手に入ります。

　
　サイダー飲んだら、簡単に子供時代の思い出に浸れます。甘いものが好きだった祖父のことや、一緒に食べた料理の事を時折思い出したり。もしかしたらサイダーを飲んで、祖父の事を偲んでいるのかもしれません。


　思えば祖父も私もお酒が飲めない。果物が大好きなところもそっくり。つむじが二つあるところも一緒。などなど共通点はかなり多いのです。顔がそっくりというより、内面がどことなく似ている感じかな。


　祖父の為にサイダーを父が用意した時もあって、なかなかしんみりしました。たまに家族でサイダーをお供えしてます。思い出がたっぷり詰まったサイダーを、我が体もいつしか欲しているようで。安売りの時に１本手に取っては、家でちびちび飲む。そんな習慣がつきました。


　墓参りにも行かないと、と思いながらもなかなか行けず。サイダー１本で帳消しにしようとしている孫をお許し下さい。今年は都合つけて、墓参りにも行けるはず。もうしばらく待たれよ。


　追記　三ツ矢サイダーにかき氷の蜜たらして味変すると飽きない。新しい楽しみ方を発見してしまいました。時々60円くらいでサイダーが売られてまして、ついついまた買ってしまいました。