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<その6>海辺のインコ in 千葉 ⑤(試行錯誤編 下)


やっぱり餌台の位置を変えよう。


いろいろやってみたけど、この子の場合はやはりプラカゴは無理ということで、Kさんと私で相談して、餌台の設置場所をもっと安定するところに動かすことにしました

場所を変えてしまうことでインコさんが来なくなったらどうしようと思ったのと、設置者の了解を得ることなく移動するのは何となく申し訳ない気がして、躊躇していました。しかし、餌台の位置を変えない限り、次の手段であるHOEIをセットすることはできません。
餌台製作者兼設置者のGさんには後でご報告することにして、ふたりでえっさほいさと餌台を移動しました。

移動させた後
(どこにしても斜面なので、
木に寄りかからせる形にするしか
ありませんでした)
移動させたことで
HOEIが置けるようになりました
ついでに、ホイホイ式ではなく
扉から誘導する形に作戦変更

私は最初、HOEIでホイホイをしようと思っていました。しかし、餌台の台の部分が、美術で使うパネルのようなものでできていて、縁に枠があるため、紐を引いたときにつっかえ棒が引っかかりやすいのがネック(※1)でした。

ホイホイにするか、ケージをそのまま置いて扉から中に誘導する形にするか(※2)で悩んでいたところ、Kさんが、「これならホイホイより扉から誘導したほうがいいんじゃないかな?」とおっしゃったので、決意が固まりました。私は今まで扉から誘導するやり方を試したことがなかったのですが、とにかくやってみようと思いました。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

このように配置を変えて間もなく、インコさんは来てくれました。しかし、脇のところまで来るのに、扉のあるケージの正面まではきてくれず。

台の枠の端に残っていたサフラワーだけ取ってサイナラされました(T_T)

脇まで来るが
扉のある正面までは
来てくれない(:_;)

この子の場合は、脇に1粒でも何かがあると、それだけ取ってサヨウナラしてしまいます。なので、何度も卓上ほうきを使って餌を寄せたりしました。

扉の閉め方に関しては、インコさんが入ったら、素早く近寄って手で閉めるしかないかなと思っていたのですが、藤井ぴーこ師匠が、紐を引っ張れば閉まる方法を遠隔で教えてくださったので、途中からその方式を取り入れました。

<師匠が教えてくださった扉の閉め方>
※リンクは許可を得ています。

分かってしまうとものすごく単純な仕組みですが、こんなのとっさには思いつきません。師匠のおかげで、人間が離れていても扉を素早く閉められるようになりました

①紐を開閉する扉の上部に結んで
②その紐を、閉じる先のケージにも通す
見よ、これが研究結果を反映した
最終形態だ(`・ω・´)

ケージの向きも変えて、インコさんが入りやすいようにしました。

餌は、雨に濡れてしまったこともあり、一度全部撤去して、少量を置き直しました。これでおそらくあの子が入ってくれるだろうと思いました。

しかし、インコさん、さっきサイナラしてから後は、全然来てくれない…。

このような試行錯誤の最中に、ロードバイクに乗った✨ナイスガイ✨が来てくださいました。Twitterをご覧になってこのインコさんのことを知ったそうで、立派な粟穂とシードを差し入れてくださいました。

インコさんがどこかにいったまま、16時が近づいてきました。Kさんがそろそろお帰りの時間なので用意なさっていたぐらいの時に、通行人の方が、信号のあるあたりの歩道脇にインコさんがいると教えてくださいました。そこに駆けつけたところ、木々が少なめで目立つ場所にインコさんがいて、見物の方がたくさんおられました。

インコさんは、人に見られていることなんて気にもしてないふうで、しばらく木の上におりましたが、その後、道路のほうに飛ぶのが見えたのを最後に、見失いました。以前、Gさんが「交通事故が心配」とおっしゃっていましたが、私も不安な気持ちになりました。

Kさんがお帰りになられてから18時ぐらいまで2時間近くずっと、私は藪の中で一人で待っていました。しかし、待てど暮らせどインコさんが来る気配はなく(:_;)
藪の中なので暗くなるのが外より早くて、ちょっと怖くなってきました。明日は来ないつもりでしたが、結局来ることにしたので、無理しないで早めに帰ろうと撤収を決めました。

駅まで歩いていく途中で、インコさんのポピー♪という鳴き声が聞こえました。あれ?と思って声のする方を見ると、電線にインコさんが!!

機嫌よく歌っておられた

何とインコさん、16時に見失った時に実際に道路を渡っていたらしく、そのままそこの角にある施設の敷地で遊んでいたようでした。この時に、犬の散歩中の方と立ち話になり、一瞬目を離した隙に見失ってしまったので、後ろ髪をひかれつつ、結局帰りました。

この日の試行錯誤によってだいぶ手ごたえを感じたので、明日こそ頑張ろうと思いました。

☆ ☆ ☆

※1 HOEIだと重みがある分、紐を引くのに力が必要で、力を入れて引いた場合に、つっかえ棒が枠に引っかかってしまうのです。

※2 今回の捕獲作戦に関係したリプライで、「ケージを置いて、中に餌を入れて入るのを待ったらどうでしょう」とアドバイスしてくれた方がおられたのですが、実際にそれに近い形になりました(ケージの底板がないだけ)。足で餌をつかんで食べるぐらいの大きさの子には、ホイホイより扉から誘導する方式のほうがスムーズなのかもしれません。
しかも今回の鳥種Xのように、尾羽が長い鳥さんが、HOEI35角に扉から入ってくれた場合、簡単に方向転換できないですから、今思えばこれが最良の作戦だったと思います。

☆ ☆ ☆

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