見出し画像

<その6>海辺のインコ in 千葉 ⑥(捕獲編 上)

2022年7月18日は、海の日でお休みでした。前日の夕方まではここに来ないつもりでしたが、あまりに惜しいところまで行ったので、やっぱりまたすぐにチャレンジしたいという思いが勝って、前日以上に朝早い電車に乗り込みました。

持ち物として、折り畳みの小さな椅子をもうひとつ追加しました。捕獲のチャンスを待っている間に腰掛けたり荷物を置いたりと、かなり便利です。今回は、藪の中で待機している時間が長いので、腰掛は必須でした。(17日は、ひとつ持ってはいたけど荷物置きに使ってたので、Kさんがご親切にも、ご自分の折り畳み椅子を腰掛用にと貸してくださいました)

現地に着いたのは9時半ちょっと前ぐらいでしたでしょうか。まだ保護活動のメンバーのどなたもいらしてませんでした。藪の中を覗いても、インコさんもおらず。
とりあえず私は、藪の中に入って、餌台の様子を見ることにしました。

餌台のところまで来てびっくり。餌台の上に、全く餌が載っていません。代わりに、インコさんのものなのか野鳥のものなのか分かりませんが、うんちが2つ(※1)落ちていました。前日、自転車のナイスガイにいただいた粟穂があったはずなのに、それも見当たりません。

きょろきょろしたところ、餌台の脇、斜面の下側に落ちていました。
どうやら前夜雨が降り、風もそれなりにあったらしく、餌台の上のものが全部落ちてしまったようでした。よく見ると、餌台の上もまだ濡れています。

とりあえず今日の罠をセットしなくちゃと思った私は、まずうんちを片付けることにしました。近くに海水浴客用の水道があることは知っていましたが、そこまで行くのがめんどくさいと思って、最初は自分のペットボトルの天然水をかけていました。しかし、それでは量が足りなかったので、やっぱり素直に水道に行くことにしました。

Gさんが餌台に水入れもセットしてくださっていたので、その水入れを外して持って行きました。そしてそれをいったん洗ってから水を入れて運び、餌台の上にかけて、うんちを完璧に洗い流しました✨
もちろんインコさんが飲む分の水は、残しておきました。

清掃が終わったところで、計画的に餌を置きました。インコさんは、手前に少しでもおやつがあるとそれだけ取って逃げてしまうので、絶対に手前に置かないようにしました。餌がこちらの意図しない形に飛び散ることを防止するために、持ってきた園芸用の浅いお皿に餌を入れることにしました。落ちていたナイスガイの粟穂を拾って、それもしかけの中に置きました。

誘導のために、ヒューマングレードの殻付きピーナッツ(※2)と、うちの子が好きなケイティー ヨーグルトディップ マンゴーも置きました。
ケージの入り口の向きは、前日の反省を生かして、また横向きにしました。

当日朝のセット
前日の反省を生かし
完璧(`・ω・´)✨


セットが終わった後しばらくして、歩道を探していた時に、インコさんの声が、餌台の割と近くの藪から聞こえてきました。私は急いで藪の中に入り、待機しました。

そしたらインコさん、早速キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ジャジャーン!登場!

それからは大忙し。インコさん、こっちをチラチラ見ながらピョン、ピョンと手順を踏んで(※3)、着々と餌台のほうに来ました。私は息をのみながらインコさんの様子を見ていました(※4)。

ピョン! と、とうとう餌台の上にインコさんが乗りました。
私に緊張が走りました。

入れ~ 入れ~

せっかくケージの向きを入りやすいように変えたのに、インコさんは今度は逆に、ケージの入り口を通り過ぎて、私から見て正面のほうに回ってしまいました。

えー(T_T) と思っていたら、インコさん、考えながら、入り口のほうに戻ってくれました。

フェイントですか…。

そのまましばらく、入り口の前で考えている雰囲気が伝わってきました。
インコさんはそうしながらも、何度もチラチラ私の顔を見てきました
私はひたすらチャンスを待って、インコさんの様子を凝視していました。

前日にホイホイを失敗しているし、絶対に焦らない、早まらないと決めていました。だから、インコさんの足がケージの内側の床を確実に踏むまでは、扉は閉めないと固く誓っていました

インコさんが入り口の前で考えている時間は結構長かったように思います。しかし、やがて意を決したように、そーっとケージの内側に足を踏み出しました。

今だ!!!!


私は紐を素早く引いて、扉をカシャンと閉めました。

入ったー\(^o^)/


喜んだのもつかの間、私はすぐに仕掛けのところに移動して、上からケージを押さえました。そうしなければ絶対に逃げられると分かっていました。


☆ ☆ ☆

※1 このうんち×2、とっさに掃除してしまったのですが、記念に撮影しておけばよかったなあって思ってます。だって落とし主が気になるもん。

※2 てゆうか、わざわざ小動物用を探すより人間用の方が出回ってます(笑)

※3 まずはこの枝にとまって、その次はこの枝にとまってという決まったコースがあるんです。

※4 まさに捕獲しようとしているところの写真があるといいと思うんですが、この先、写真は一切ないです。すいません。捕獲の時は捕獲に集中するのがポリシーですので(`・ω・´)ドヤ!


☆ ☆ ☆

★続きはこちら↓★


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?