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<その6>海辺のインコ in 千葉 ⑦(捕獲編 下)

インコさんが無事にケージに入ってくれたので、慌てて駆け寄って上からケージを抑えていたちょうどその時に、「おはようございます」だったか「こんにちは」だったか、挨拶をしながらKさんがやってきました。「今ちょうど入りましたよ!早くいらしてください!」と私はKさんに言いました。

Kさんは、嬉しい驚きの表情で藪の中に入ってこられました。そしてすぐに、一緒にケージを抑えてくださいました。インコさん、すごい馬鹿力でケージの中を飛んで逃げようとするんです。だから落ち着くまで、ふたりがかりで抑えていないとだめでした(※1)。

しばらくして落ち着いてきたので、とりあえず記念写真(笑)を撮りました。そして、ふたりいてもその後の作業がいろいろ難しいと思ったので、「オープンチャット(※2)に報告して、とにかく誰かに来てもらいましょうか」という話をしていました。

ふぉっふぉっふぉ
捕まったのう、おぬし


そうしたら、これまたちょうどよいタイミングで、Aさんが藪の中に入ってこられました。Aさんは親切なことに私たちに差し入れを買ってきてくださったようでした。インコさんにだけでなく、私たちにも✨おやつ✨を補給してくださるとは、なんとありがたい方なのでしょう(T_T)

しかし、おやつをいただくより先に、とにかくインコさんを移動させなくてはいけません。

いつもだったら(※3)捕獲後は、仕掛けの下にダンボールを差し込んで、念のため、あればガムテープなどで固定して隙間がないようにして、ケージとダンボールを丸ごと、でかいゴミ回収ネットに突っ込むという手順を踏むのですが、この日は、ケージが入って横がパンパンに張ったトートバッグにダンボールまで入れるのがめんどくさくて諦めて、ガムテープも重いからと置いてきてしまっていました(※4)。

だから、とりあえず持っていた網を下に差し込んじゃおうと思ってたのですが、なんと、私が持参した網が想定より小さかった… (´・ω・`)

そこでAさんが、お車に戻って、どなたかからお借りしたというもっと大きな網を持ってきてくださいました。
それをケージの下部に差し入れて、Kさんがお持ちだった結束バンドを何か所にもつけて蓋をするという作戦にしました。

Kさんと私が、インコさんが入っているケージを抑えつつもほんの少し持ち上げて、ケージの下に網を差し込む作業をして、差し込み終わったところで、Aさんが結束バンドを丁寧につけていきました。その作業も終わったところで、ケージと網を慎重に持ち上げて運び、藪から出ました。

藪の中から歩道へ移動
歩道が広くて
人の迷惑にならないで済むことが
本当によかった


私たち3人が歩道に出て、歩道脇のスペースにインコさんを置き、立ち話で今後のこと(拾得届のことや誰が預かるか等)を相談していたら、馴染みのようになっていた通行人の方々が次々と「よかったね~」と声をかけてくださいました。7月9日に私を手伝ってくださったサングラスのおじさまも来てくださいました。今回の捕獲は、通行人の方々に大変お世話になりました(※5)。

インコさん捕獲の報を聞いて、餌台製作者であるGさんも、ご家族(※6)と愛鳥さんとともに駆けつけてくださいました。

今回の捕獲は、Gさんが餌台を作って、Aさんと一緒にそこに餌付けをしてくださったことが大きいです。今回の経験で、餌付けができれば、捕獲はほぼかなうと言っても過言ではないという思いを強くしました(※7)。というわけで私は、今回の捕獲劇の立役者は、最も頻繁に現場を訪れておやつを供給し続けてくださったGさんとAさんだと思っています。

しかし、それ以外の方々が何もしなかったわけではもちろんありません。私視点で書いているのでどうしても登場人物が限られますが、現地に何度も足を運んでくださった方は他にもたくさんおられ(※8)、その方々も、心からインコさんのことを心配して、お金と時間と労力を使って行動してくださいました。誰か一人でも欠けていたら、捕獲は実現しなかったと思います。

一方の私は、捕獲という美味しいとこだけいただいてご満悦でした( ̄ー ̄)

自転車のナイスガイがくださったシードも
預かり様にお渡ししました
(Kさん撮影)


この後、インコさんを現地の方々に任せて解散し、私は海を見ながら、Aさんがくださったおやつをいただきました。そして、とうとう念願の✨海辺deサイクリング✨(※9)をした後に、京葉線に乗って、海なし県へと帰ったのでした。



☆ ☆ ☆

※1 こういう時に暗い色の布などをかけると、早く落ち着くのかもしれません。この日はそこまで用意していませんでした。

※2 インコさん捕獲作戦の情報共有のために、誰でも参加できるLINEのオープンチャットを作成していました。そこでは10人以上(もっといらしたかな?)の有志が、現地で得た情報を交換したり、捕獲のためのアイディアを出し合ったりしていました。

※3 「いつもだったら」と言いつつ、これまでホイホイで捕獲した経験は1回しかありません。しかもその時に紐を引いたのは私ではないです(๑>ᴗ<๑)テヘッ♡

※4 ここで万全な用意の元、全部の道具を出していれば株が上がったのに、肝心なところが足らずにカッコ悪いわたくしなのでした。今後、結束バンドは保護活動リュックに常備しようと思いました。

※5 Kさんが「目撃した場合ご連絡ください」というチラシを作っていたので、Kさんのところに毎日のように電話をくださった方もおられたようです。本当にたくさんの方に気にかけていただだきました。この場を借りて御礼申し上げます(って通行人様の誰もこのnoteを読む機会がないと思うけど… )。

※6 Gさんのご家族も、オープンチャットのメンバーで、Gさんとともに何度も現場に足を運んでくださった方のおひとりです。

※7 私は結局、今の今まで餌付けを自分ではしたことが一度もないので、狙いのところに本当に来てくれるようになるものなのかが未だに分かりません。これは今後是非実践して研究しようと思っています。

※8 たとえば、初日にお会いしたJさんは、近くにお住まいというわけでもないのにトータルで10回足を運んだそうです。Kさんもそういう方を数名ご存じのようですから、本当に本当にこの作戦には少なくない方が関わってたくさん時間を使ったということですね。
また、インコさんの捜索だけでなく、飼い主探しのほうを手伝ってくださった方もおられたようです。

※9 ケージを持っていたので、大好きなサイクリングができないのでは…と心配していたのですが、1台だけ、前かごが大きくてギリギリケージが入れられる電動自転車があって、無事にサイクリングができました~\(^o^)/
ただ、よりによってその自転車、最初から電池残量が40%しかなくて、お金を払ってるのにエコモード運転&もうちょっと乗りたい気持ちを残したまま降車する羽目に…(:_;) ひと夏の思い出です。


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