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<その7.5>これまた田んぼのインコ③ (チャンス到来!?編)

2022年10月3日月曜日、私は出勤だったので全く現場に行けませんでした。この日は、Tさんと、Mさんと、Mさんのご家族が現場に行かれたようでした。しかし、インコさんはほとんど下の方に降りてこなかったようで、降りてくる回数が少なった昨日より、さらに降りてこなかったそうです。
Tさんから、「雀のほうがいいみたいで保護は難しい」とDMが来ました。

2022年10月4日火曜日はテレワークの日なので、早朝だったら動けます。真っ先にS市に向かいたい気持ちもありましたが、2日前(10月2日日曜)の17時頃、私が住む志木市内で白いオカメインコの目撃があったので、まずはそちらの捜索をすることにしました。

オカメさんを探して自転車で
目撃現場付近を捜索
コスモスが咲いていました

目撃者様にお伺いした目撃地点から始めて、ある程度回りましたが、この目撃のオカメさんに関しては、前日(2022年10月3日月曜日)、Twitterを見ていらした有志の方が一生懸命探して下さったのに見つからなかったということもあり、これ以上この界隈を探しても見つかる可能性は低いと判断し、捜索を切り上げてS市に向かうことにしました。

S市に到着すると、早速インコさんの声がしました。インコさんは、「ピイ」ではななくて「ヒイ」という感じに特徴的に鳴く子で、私はこの子の鳴き声を一度聞いて覚えていたので、近くにいることがすぐ分かりました。

電柱にいることが多い子
そんなに電柱好きなんかい


この日は田んぼではなくて、日曜日にMさんが「ここにいた」とおっしゃっていた田んぼ付近にある民家(K家とします)のブロック塀近くの電柱にとまっていました。Mさんが「お水を見せたら降りてきた」とおっしゃっていたので、私はキャリーを出して、その中にシードとお水をセットしました。さらに、自分の手持ち用にも、シードとお水を用意しました。
7時は過ぎていましたが、住宅街なので静音モードでやらなくてはと思い、鳴き声を流したり、呼びかけたりはしないで、インコさんが電柱で過ごすのをぼーっと見ていました。

すると、そのブロック塀のお宅の方(K家のA様とします)が、玄関から外に出ていらっしゃるのが見えました。私は頭を下げて「おはようございます」と言いました。

A様がさらに門の外に出てきてくださったので、インコさんが今電柱にとまっていること、私はその子の保護活動をしている者だということを伝えました。

A様は、私の指さす方向をご覧になってインコさんの姿を確認すると、「自由に使っていいですよ」とわざわざ奥から脚立を出してきてくださいました。遠慮して恐縮する私に対して、「使うか使わないかはあなたの自由だけど、とりあえず出しておけば役に立つこともあるかもしれないから」とおっしゃって、わざわざ自ら、道路わきの利用者がいない駐車場に、セットまでしてくださいました。そして、「例えばとりあえず今は、この脚立の上にこのキャリーを置いてみたらいかがですか?」と提案までしてくださいました。

右の電柱がインコさんが
とまってた電柱です
こんな立派な脚立をお貸しくださるとは!
神は実在した(:_;)


実は、日曜日にMさんにお会いしたときに、Mさんから、K家の方は、捜索しているMさんたちに対して大変親切で、「必要だったら脚立をお貸ししますよ。敷地にも入っていいですよ」とおっしゃっていただいているという話は聞いていました。しかし早朝に訪れた初対面の私に対しても、こんな風に親切にしてくださるとは全く想定しておらず、こんな神のような人がいるのか!と大変に驚きました。

脚立のところで待機している私を尻目に、インコさんは、電柱から他の電柱へと移ったりしていましたが、そのうち、K家の庭木に飛び移るのが見えました。K家の庭木は比較的低いので、保護のチャンスがあるかもしれないと、私はちょっと期待しました。


手前がブロック塀
この写真にもインコさんが
写ってます
(難易度高め)

インコさんをじいーっと目で追っていたら、K家の数本ある庭木のうち、1本、ウロというのでしょうか、幹に穴が開いている木に飛び移るところが見えました。そういえばMさんも、インコさんがこの木の穴に入っているところを見たとおっしゃっていました。

インコさんは、しばらくすると、その穴に出たり入ったりし始めました。お尻が完全にこっちを向いていたり、本当にすっぽり中に入ったりしていることもありました。


インコさんが出たり入ったりしていた穴

これはチャンスだ!と私は思いました。インコさんが穴に入った拍子に網で穴をふさぐなどすれば、インコさんを捕獲できるかもしれません。

とはいえ、私がいるK家の前の通りから、その木の穴までは届きません。とっさに、K家の方が「敷地に入っていい」とおっしゃっていただいていたことを思い出し、時間もちょうど8時過ぎぐらいだったので早すぎるということもないだろうと判断し、申し訳ないけどもK家のチャイムを鳴らさせていただきました。

すると、さっき脚立を出して下さったA様とは別の、もうおひとりのご家族であるB様が出てくださり、インターホン越しに訳を話したら、快く門をあけてくださいました。
これはもしかしたら本当に捕獲できるかもしれないと、私はドキドキしました。

☆ ☆ ☆

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