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<その4>公園のインコ in 千葉 ②(目撃編)

2021年11月23日火曜日の祝日、遠いところをせっかく行くので、日没まで張り込むつもり(`・ω・´)キリッ で、電車に乗ってN市に向かいました。
N市に到着したのは午前8時半ぐらいだったでしょうか。早速、公園に行き、Pさんが目撃したという木のあたりを特にじっくり見ました。しかしインコさんは全く見当たりませんでした。

しばらくそう広くない公園の木々を見回っていたら、自転車でやってきた一人の老齢の男性に声をかけられました。「木を見てるんですか?」というようなお声がけだったと思います。私はその方に、鳥を探していることをお話ししました。
そうしたら、「これから地元の人たちが体操するために集まるんだけど、その時にみんなにも聞いて差し上げます」とおっしゃってくださって、集まってきた15人ぐらいの方々相手に、本当にその話をしてくださいました。
体操の会が終わった後、公園の隅のベンチに座っていた私のところまでいらして、「見たという人は誰もいないみたいです」と報告まで丁寧にしてくださり、その方のご親切が身に染みました(:_;)

それから私は、公園をベースにして、周りの住宅街を見回ったりしていましたが、インコさんの気配は全くありませんでした。

その後、11時近くになってからだったでしょうか、先日インコさんを発見してくださったPさんがやってきてくださいました。この時は、Pさんが発見した時の状況や、Pさんの過去の保護経験(※1)のことなどを、しばらくベンチでお話したぐらいで、Pさんは、ご家族でお買い物にお出かけになりました。

私は、このままこの公園にいても仕方がないので、再度周辺の住宅街や、駅のほうにある大きな公園を見回ってきました。その公園は、人がたくさんいて、大きな木がいっぱいあって、本気で探そうと思うとかなり大変な場所でした。だから、たとえインコさんがここにいたとしても見つけられないだろうなあと半分諦めたような気持でウロウロしました。

朝からぐるぐる見回っていて疲れたことと、お昼の混雑を避けるという意味とで、少し早い11時半過ぎぐらいに、近くの喫茶店に入って昼食をとりました。1時間ぐらい休んで公園に戻り、Pさんが目撃したという木をもう一度じっくり見たら、なんと、上のほうの細い枝に、おとなしく黄色い鳥さんが止まっていました!!!

いるーーーーー!!

13時15分頃の出来事でした。早速PさんにDMしたところ、お買い物中だったのに、駆けつけてくださいました。

ついでにTwitterにも画像付きで目撃情報を投稿しました。他人様の目撃情報を勝手に場所特定した場合は、公開で地名を拡散するわけには行きませんが、私が目撃者であれば、画像付きで地名もつけて堂々と拡散できます。どなたか近隣の方が反応してくださることを期待しました。

これまた
リアルウォーリーをさがせ

Pさんがいらした時にもまだインコさんは木にいました(※2)。試しにYouTubeでセキセイさんの鳴き声を流してみたところ、反応がありました。ただ、声のボリューム自体がちょっと小さ目だったように記憶しています。

二人で話しながら見ているうちに、ふとインコさんが飛び立ちました。飛び立ったほうに向かって、一緒に走って追いかけました。

最初はとあるお宅のお庭の中に入り、飛び立ったと思ったら今度は同じ家の裏側の園芸支柱に止まっていました。しばらくそこにいて、さらに飛び立った先は、道を挟んだ別のお宅の庭木でした。この場所にいるときに、柵越しにPさんが、空のキャリーの上に載せた粟穂を見せながらYouTubeで鳴き声を流し、おいでおいでと呼びかけました。しかしインコさんは、じいっと庭木にとまっているままでした。

その後、またふとインコさんが飛び立ってしまいました。二人で走って跡を追ったところ、これまた別のとあるお宅の玄関前の小さな木にとまりました。しばらくしてインコさんがぴょんっと下のほうに降りるのが見えました。

走ってその玄関側に回り込んだ私とPさんは、そのお宅の門の中に餌台のようなもの(※3)を見つけました。野鳥観察のためのバードフィーダーがあるのを、このあたりの他のお宅の庭でも2、3見ましたが、このお宅のものは、木の上ではなくて地面に近いところにあるユニークなものでした。インコさんはそこでシードをついばんでいました。

そこは完全にそのお宅の敷地内だったので、迷いつつも、Pさんが「ちょっと押してしまいましょうか」とチャイムを押しました。しかしこの時、このお宅の方は、お留守か訪問営業対策かで、誰もお出になりませんでした。

ううう、あそこにインコさんがいるのに何もできないのか…と思っていたら、このお宅(X家とします)のA様が、ちょうどわんちゃんのお散歩から帰っていらっしゃいました。
私たちが、餌台のほうを指さしながら「あの、すみません、その、インコが…」と理由を説明すると、あっさりと中に入れてもらえました。

私たちは、A様へのご挨拶もそこそこに、インコさんを捕まえるために、餌台に近づいていきました。インコさんはこの時もまだ餌台にいました。

私は、以前聞いた、インコさんが餌に夢中になっているときにネットをかぶせて捕獲した方の話を思いだし、ネットも何も持っていない状態でここにきてしまったので、「荷物取ってきます」と言って、公園の片隅に置いてきた保護グッズを取りに、公園まで走って戻ってしまいました。

その間、3、4分ぐらいでしょうか。私が戻ってきた時には、まだインコさんはそこにいました。Pさんがしゃがみ込んで、また粟穂を見せながら、インコさんにおいでおいでと働きかけておられました。しかし私が戻って割とすぐ、インコさんがどこかに飛び立ってしましました

「ネット」と言っても、私がその日に持っていたのは大きめの洗濯ネットでした。冷静に考えてみると、これを持っていたからといってすんなり捕獲できたとは思えず、せっかくのチャンスを逃してしまったのかもしれないと、公園に戻ったことを激しく後悔しました

私とPさんは、またまたA様へのお礼もそこそこに、インコさんが飛んで行ったと思われる方角に駆け出しました。インコさんは、さっきも止まった家の庭先の木に一度止まったような気がしますが、この辺の私の記憶が怪しくて確かではありません。一緒にいたPさんによると、雀の群れに合流するように飛んで行ってしまったとのことでした。

インコさんを見失った後、Pさんが、先ほどX家の敷地内にお邪魔した際にスマホを忘れたことに気が付き、戻って行かれました。

私のほうはインコさんを探して周辺をウロウロしていました。そうしたら、お庭に出て来られたA様と再びお会いしました。その際に、何気なくインコさんをいつぐらいから見るようになったかを伺ったところ、「9月中旬ぐらいから見る」と教えていただきました。なんと約2カ月もあの子はお外に?と驚愕しました。

しばらくして、Pさんが私のところに戻っていらっしゃいました。スマホを取りに戻った際に、家の中から出ていらした、X家のもう一人のご家族・B様とお話をされたそうです。
Pさんも、B様から、9月中旬ぐらいからインコさんを見かけるとお聞きになったようでした。気温のこともあり、B様がインコさんの身をしきりに心配なさっていたので、餌を食べている時にチャンスがあればネットを被せる方法などを、PさんがB様にお話されたとのことでした。

この段階では、インコさんがX家に来るようになった時期がわかっただけで、どの程度の頻度でインコさんが来ているかなどの具体的なことはまだはっきりとは分かっていませんでした。ただ、もしかしたらこのお宅の餌台が保護の糸口になるのではないかという予感はしました。

☆ ☆ ☆

※1 Pさんは過去にも保護経験がある方でした。しかも2回も。
1回目は、屋根から降りてきたところを、近くにあったかごを被せて捕まえたとのこと。2回目は、ご家族の頭の上に止まったところを、そのご家族が手づかみで捕まえたとのこと。
2021年11月に、埼玉県A市で保護をしてくださったNさんも、実は過去に2回保護経験があるとのことで、保護体質みたいなものを持つ方がおられるのでしょうか…。

※2 この時撮影した写真の時間を確認したところ、公園の木には、少なくとも30分ぐらい、何をするでもなくとまっていたようです。

※3 野生動物にエサを与えることの是非というのはあるかと思いますが、ここのお宅のものは、設置場所が人の出入りがある玄関のそばで、かつ地面の近くということもあり、たまに雀とキジバトさんがチョロチョロ来ているだけのものでした。


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