＜その４＞公園のインコ in 千葉 ③（作戦編）
2021年11月23日火曜日の15時前のことでした。X様のお宅の玄関先にお邪魔していたインコさんが飛び立った先は、結局見つけられず、見失ってしまいました。
Pさんは、ご家族がお待ちでしたのでお帰りになりました。私は一人で捜索を続けていましたが、まったくインコさんを見つけられず。16時半ぐらいになって、もう暗くなってしまったので、諦めて帰ることにしました。
電車に乗ってしばらくしてからTwitterを確認すると、Yさんという方から16時過ぎにＤＭ、MFさんという方から17時10分前ぐらいにリプライが、それぞれ届いていました。お二人とも「これから捜索してみます」という内容でした。
この時期の日の入りは、ちょうど私が捜索を諦めた16時半ぐらいです。もう暗くなりつつある時間帯なのに、それでも行動をおこしてくださる方がいらっしゃって、とても嬉しくなりました。同時に、ご連絡いただいていたのに気が付くのが遅れ、申し訳なく思いました。
私はお二人それぞれに、ＤＭで、今日実際にインコさんが確認された界隈に印をつけたマップをお送りしました。しかしこの時点で既に17時を過ぎており、その後探せる時間は、さほどなかったと思います。
☆
夜になって、わざわざMFさんが、捜索を終えてご帰宅された旨のＤＭをくださいました。MFさんは、また現地に行ってくださること、目撃場所と時間を書き込んだマップを作成して周辺を散歩しておられる方々に取材してみるつもりであることなど、今後の捜索のビジョンを語ってくださいました。
そのDMを読んだ時に、私にひとつの考えが浮かびました。X家の餌台のことをこの方にお伝えして、できればX家にご挨拶にいっていただけないかご相談しようと思いついたのです。
X家の餌台のことは、個人宅のことですので、プライバシーの問題があり、非公開の場であろうと、誰かにお伝えすることは、最初はまったく考えていませんでした。そもそも、この段階では、インコさんがあそこに来る頻度がはっきりとは分かっていませんでしたし、X家の方とあの餌台に関して具体的にお話したのはPさんであって私ではなかったので、勝手に情報を流していいとは思えませんでした。
しかし、誰かに餌台のことを特別伝えなくても、私のTwitter上の目撃情報を見て捜索をしてくださる方が、私とPさんの時と同じように、いずれ捜索の過程で自然にX家にたどり着く可能性がありました。ですので、人がちらほら来るようになってX家にご迷惑をおかけする前に、早くご挨拶をしておきたいと思いました。
さらに、X家の方にもっとお話を伺って、インコさんが来る頻度がそれなりに高いと判明した場合、正式にお願いしたら捕獲にご協力いただけるかもしれないという感触と期待がありました。ですので、いずれにしても、X家には近々ご相談に伺いたいと思っておりました。
なのに、私は遠方ですし、Pさんもお仕事で、次に動けるのが週末になってしまいます。
話によると、あのインコさんは、9月中旬頃から目撃されており、既に2カ月以上外で暮らしていることになります。とはいえ、もう11月も下旬で、朝晩は冷える（5℃以下になる日もある）ようになっていました。それでなくとも野外の生活は、いつなんどき命を落とすか分からないものですから、捕獲に向けて、少しでも早く手を打ちたいと思いました。
インコさんの捕獲の方法については、まだまだ考え中で、どちらかといえば公園での捕獲を考えていましたが、近隣住民の方にご協力いただけたら、こんなに心強いことはありません。
というわけで、いろいろ考えた末、やはり、素早くX家にご挨拶に行ける人が必要だと思いました。そんな時に、ちょうどDMをくださったのがMFさんで、かつMFさんの雰囲気から、そういうことが頼めそうな方だと直感的に判断しました。そしてその直感は間違っていませんでした。
私がMFさんに「（X家の方には）失礼に当たらないよう丁寧にお話すれば、今後も協力してくださるかもしれません」ということをお話すると、早速翌日に、名刺と手土産持参でX家を訪問していただけることになりました✨
ただ、MFさんはN市在住の方ではなくて、電車で何駅かかかるところにお住まいだったので、もっと近くに生活の拠点があって動ける人も必要だと思いました。そこで、市内在住とおっしゃっていたYさんにもご相談をして、MFさんとYさんのお二人で、連携して動いていただくようにしました。結果、2021年11月24日の夕方にX家への訪問が決まりました。
☆
2021年11月24日水曜日（※1）、MFさんは、16時ぐらいに現地に到着され、捜索をなさいました。この時、目撃場所を地図にマークしたボードを用意して、通りかかった方々にインコさんのことを聞いてくださったようですが、見たという方はおらず、インコさんにも会えませんでした。
18時には、Yさんと合流して、予定通りX家にご挨拶に伺ってくださいました。
この日、お二人は、X家のB様とお話してくださって、いつ頃からインコさんが来ているのか、その頻度、時間帯はどれぐらいかを確認した上で、餌台にインコさんがいる時に何とか捕獲できないかということを、さりげなくご相談されました。この時、B様のご厚意で実際の餌台を見せていただいたので、実物を前にしながら、いんこホイホイの写真をお見せしたり、持参していた洗濯ネットや風呂敷で３方を囲む方法を提案するなど、捕獲のイメージを明確に伝えてくださったそうです。
お二人からのご報告によると、B様はやはり、かなりインコさんのことを心配してくださっているらしく、捕獲のご協力も✨快諾✨していただいたとのことでした（※2）。
とはいえ、X家のプレッシャーになってもいけないし、捕獲協力については、とりあえず周辺をウロチョロすることをご了承いただければ十分だと思っていました。
Twitterをご覧になって実際にインコさんの捜索にいらしてくださる方々に、どこまで餌台のことを伝えるか、この段階でもまだ悩んでいました。
お伝えしないのは申し訳ない気もしますが、やはり個人宅なのでプライバシーの問題があり、かつ、あまりいろんな方がお伺いするのも、あちらにとってご迷惑だと思ったので、とりあえず、X家の方と実際に顔合わせもしている、Pさん、私、MFさん、Yさんの4人の間でとどめておいて、内緒にするわけではないけど積極的に開示はしないことにしました。
☆
翌日の11月25日木曜には、お昼ぐらいからMFさんが現地に行ってくださいました。インコさんのかわいい自作のイラスト付きの看板を掲げて、公園を中心に捜索してくださいましたが、最初は全然見当たなかったようです。しかし、夕方17時前頃になって、インコさんを発見してくださいました！！
かわいい＆似てる！
（MFさん撮影）
MFさんは、インコさんが雀といることが多いという情報を元に、インコさんだけでなく雀さんのことも意識しながら探し、雀さんがたくさんいる場所があったのでよーく見てみたら、インコさんがいた！とのことでした。
このことによって、インコさんがまだ元気であることが分かりました。
雀がたくさんいる
藪のような木にいました
（MFさん撮影）
☆
2021年11月26日金曜日には、私が最初にご連絡したＩさんが、お昼ぐらいに公園や近隣の住宅の捜索に行ってくださったようです。しかし、残念ながら、このときは見つけられなかったそうです。
さらにもうおひとり、私にDMをくださった別の方も、夕方に公園に行ってくださったようですが、見当たらなかったようでした。
そして、運命の27日がやってきました。MFさんとYさんの「ご挨拶」がこんな効果をもたらすとは想像すらしていませんでした…。
☆ ☆ ☆
※1 この日は午前中も公園を見に行ってくださった方がおられ、その旨のリプライをいただきました。こうやっていろいろな方が気にかけてくださることがありがたいですし、鳥飼いのみなさんの熱意とパワーを感じます。
※2 B様は、突然の訪問客に対しても、とても親切な方で、お二人は感動なさっていました。
ちなみにB様によると、この日はＸ家にインコさんは来ていなかったとのことです。インコさんはこのお宅に、毎日来ているとは限らないようでした（インコさんが来ていても気がつかなかっただけという可能性もなくはないですが）。
★続きはこちら↓★
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？