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チンパンジーの親機能

チンパンジーには、年子がいないのをご存知ですか?
更にいえば、2、3歳違いのきょうだいもいません。

チンパンジーは、基本的に5年に一度、子どもを産むそうです。
なぜ5年に一度なのでしょうか?
理由は、チンパンジーは、母親が一人で育児をするからです。

赤ちゃんが生まれると、母親は片時も離れず、ずっと傍にいます。
赤ちゃんも母親の毛皮をしっかり掴み、片時も離れません。
少し大きくなると、遊ぶ時や食事の時は離れますが、それでも数十cmから1m範囲。
だいたい4歳までは授乳をして、5歳になると独り立ちするそうです。

では、お父さんは何をしているんでしょう?
お父さんは子育てには参加しなのだそうです。

チンパンジーの父親の役割は、常にチームで群れを守る責任を負うこと。
群れの中で子どもが安心して暮らせる環境を作ることに徹するのだそうです。

侵入者から群れを守る
他の群れとの争いから群れを守る
これがチンパンジーの父の役割。

いつも直接的にからだを近づける距離にいて
安心感を与え、心の安定感を守る
乳を与え、お腹を満たすことで発育を守る
これがチンパンジーの母の役割。

『守る』という役割は一つではなく
更には、母親と父親と機能を分けていたのです。

では、人間は?

人間は、夫婦二人で力を合わせて
時に、役割を交代し
近くにいる人に助けてもらいながら
過不足なく、親機能を果たすことを目指したのです。

だから、チンパンジーにはできなかった
年子も、2・3歳差のきょうだいも育てることが出来るし
長い子ども時代を丁寧に育てることで
優れた知能を武器に、生き残ることが出来たのです。

鶯千恭子(おうちきょうこ)

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