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心の許容応力

「許容応力(きょようおうりょく)」って聞いたことありますか?
これは建築に関する専門用語で、建物が壊れない範囲の力を指すそうです。

例えば、地震という衝撃が加わっても、倒壊しないというようなことも含まれます。
強い衝撃や変形するほどの力が加わったとしても、破壊を免れる力。
「この程度なら大丈夫!壊れない!」と自信を持っていえる力。
これは「心」に当てはめることができるぞ、と思うのです。

ストレスや脅威が迫っても心が壊れない、心の許容応力が高い人は、決して何も感じない人ではないのです。
むしろ、衝撃を感じて心がざわつくのですが、すぐに衝撃を吸収できて、鎮めることができる。そう!心がタフなんです。

そんな人に憧れる人は多いと思いますが、確かにそういう人はいるぞ、と思います。私の周りを見渡しても結構いる。
そこで、心の許容応力の高い人の特徴を考えてみました。
すると、見えてくるのです。
心がタフな人の共通点。
そこで、思いつくままにまとめてみました。

1.弱音を上手に吐いている
辛いことがあると、隠さず、すぐに打ち明けてくれます。

2.状況説明がうまい
そして、心が傷ついたこと、凹んで悲しかったことを、経過を追って順序立てて話す力があり、聞いている方も、リアルに感情を共有できる、という共通点があります。それはまるで、客観的に自分の内面を捉えるという練習を積んでいるかのように思えるのです。

3.相手の立場に立ってみると仮定した発言が見られる
最初は自分目線だけだったものが、次第に相手目線に立ったと仮定して、「この言動の背景には、恐らくこんなことを感じていたんじゃないかと思う」と言った言葉が聞かれるようになるのです。冷静さを取り戻す中で、立場を逆転させてみるようになるのです。

4.辛い体験を力に変えようとする
話をしていくうちに、途中から必ず「この経験で得たこと」に向かい始めるのです。気づいたこと、成長できたこと、力を得たことなど、ポジティブな結論を導き出そうと無意識に心が動き始めるのがわかるのです。

5.情熱が溢れている
いつも心がエネルギーに満ちていて、輝いています。
胸の内を語ることで、エネルギーを充電しているかのように感じることもあります。

6.「人が好き」と公言している
傷つけられることもたくさんあるにも関わらず「人が好きだ」と言い切るのです。偏りのある、いかにも苦手そうな相手を前にしても「面白い」と表現することが多いです。つまり、不快な感情が沸き起こっても、その感情に呑まれるのではなく、面白さに変えてしまう才能を持っているのです。

7.謙虚さを持つ
自己卑下とは明らかに違う、謙虚さを持ち合わせています。
人前で「自分はこういうところがダメなんだ」と言えちゃう、それでいて、自分の意思も明確に言える、なんとも清々しい魅力を放つのです。

人が好きだからこそ、人に近づき、それでいて、傷つくことも多いのに、また人に近づく。
結果的に、その中でたくさんの引き出しが増えていき、人に魅了される中で、自分の魅力も増している、相乗効果が起こっているのです。
傍で見ていると、そういう人に限って、苦手なタイプという人が、とても少ないように見えるのです。
私の周りにいる「心がタフ」な人は、まさに「心の許容応力が高い」人なのです。

鶯千恭子(おうち きょうこ)

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