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生活リズムを刻むレッスン

人間は刺激を頼りに
適応の方法を身に付けます。

刺激を受け取るのは感覚器。
いわゆる五感です。

赤ちゃんは生まれた瞬間から
生き延びのために
五感を敏感に働かせて
刺激をキャッチします。

そのため、産声をあげた時から
すぐに刺激に反応できるように
胎児の時代から
五感を急ピッチで発達させていきます。
ほんの少しご紹介しますね。

胎児の時から五感を発達

【赤ちゃんの視覚】
妊娠8週で眼のカタチができあがる
妊娠28週でまばたきができる
生後2か月でカタチや色の識別ができる

【赤ちゃんの聴覚】
妊娠7週で耳のカタチができあがる
妊娠28週で音を認識する

【赤ちゃんの嗅覚】
妊娠28週でにおいの嗅ぎ分けができる

【赤ちゃんの味覚】
妊娠32週で味の違いがわかる

【赤ちゃんの触覚】
妊娠10週で指しゃぶりができるようになる
実は、生活リズムも刺激でつくられます。
いつ目覚め、いつ眠りにつくのかは
光や音、優しく触れられる体験といった
感覚刺激をどのタイミングで
キャッチするかで形作られます。

このように自分を取り巻く刺激に対して
五感が敏感に反応できるよう
準備を整えて生まれてくるのです。

脳の栄養は“刺激”と“睡眠”。
日中しっかりと刺激をキャッチしたら
今度は深い眠りの中で
脳のネットワークを修繕。
再び充電させて活動に備えます。

特に“睡眠”という栄養が不足すると
脳のメンテナンスやミトコンドリアによる
エネルギーチャージが間に合わず
情報の伝達に支障が出るといわれています。
私たちも寝不足が続くと
頭の回転が遅くなることがありますよね。
それと同じです。

特に集団生活では
人との関わりの中でやりとりされる
言葉や表情といった複雑で細やかな
情報処理が求められますので
精度の高い生き生きとした脳が必要になるのです。

その脳を支えるのが「生活リズム」です。
活動―休息―栄養が24時間の中で
リズムよく刻まれることが
脳育てには欠かせません

もし生活リズムが大きく乱れてしまっても
刺激の与え方で改善できますので大丈夫。
そのコツをお伝えしましょう。

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生活リズムを刻む

Lesson1.
崩れたリズムは“朝起こす”ところからスタート♪

起こしたい時間の30分前に
「朝よ♪」の声かけを始めます。
例え深い眠り(ノンレム睡眠)の中にいても
30分後には浅い眠りに入り
心地よい目覚めに誘導してくれます。
特効薬は“蒸しタオル”。
グズグズするようだったら
手足や顔を優しく拭いてあげてください。
爽やかに目覚めますよ。

Lesson2.
朝食は起床後30分経ってから♪

胃や腸がしっかりと動き始めるのは
目が覚めてから30分後。
朝ごはんはそれ以降にセッティングしましょう。

Lesson3.
お昼寝と昼食はワンセット♪

「お昼ごはんを食べたらお昼寝がやってくる」
という習慣をつくります。
食後は歯を磨き、カーテンを閉めて薄暗くして
静かな音楽をかけ
ママも一緒に横になってみましょう。
刺激の強さが抑えられ眠気を誘ってくれます。
お昼寝はひと眠り(90分)を目安に
遅くても15時にはお昼寝から目覚めるようにしましょう。
夕方寝は厳禁!夜寝てくれなくなります。

Lesson4.
入浴をリズムづくりに活用♪

人間の体温は午後3時ごろを境に下がり始めます。
ところがお風呂に入ると体温は急上昇。
その後、急降下して約30分で元の体温に戻ります。
人のからだは体温が下がるときに寝付きやすくなるのです。
この法則を活用して、寝かせたい時間から遡って
30分前にお風呂から上がるように
入浴の時間を設定してみましょう。

Lesson5.
眠りにつく儀式でスイッチOFF♪

毎日くり返される“就寝前にやること”をパターン化させます。
お風呂に入る→歯を磨く→トイレに行く→布団に入る→絵本の読み聞かせ等
決まった刺激をくり返し与えられることで
脳が「寝る準備が始まった」と理解し
覚醒スイッチをOFFへと導いてくれるのです。

いかがだったでしょう。
与える刺激の内容で生活リズムが乱れたり整ったりすることが
おわかりいただけたでしょうか。
是非、脳を生き生きと育てる生活リズムづくりに
チャレンジしてみてください!

鶯千恭子(おうち きょうこ)

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