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相手の話を聞こうよ

時折こんな相談を受けることがあります。
「あの人、どういうつもりなのか。なんであんな態度をとるのか理解できない」とか、「あのお母さん平気そうな様子で、子どもが心配じゃないのかしら?」とか。

相談の相手は、保護者からだったり、先生からだったり。
私の意見は「直接聞いてみればいいじゃないですか?」です。でも大抵の場合は、こう返されます。

「聞いてみたんです」
「でもはっきり言わないんです」
「”別に”とか、”大丈夫です”とか、全く真意が掴めない」って。

この場合の私の意見は「聞き方に問題があるんじゃないですか?」です。つまり、こちらは精一杯努力したけど、それに向き合おうともしない相手が悪い、という理論展開に陥っていることが、問題を見えにくくさせているということ。

<精一杯努力したけど> → そうかな?もっとやり方があるんじゃない?
<向き合おうとしない> → そうかな?向き合おうとしないんじゃなくて、誰も信頼できず一人で抱えているんじゃない?

そうやって「問い」を見つけていくんです。
「問い」が見つかると「まだできることはありそうだ」という気になってきませんか?そう思えたらしめたものです。

それくらい、多くの場合、私たちは相手の話を聞けていないんです。
相手が子どもでも、パートナーでも、保護者でも。
びっくりするほど聞けていない。

だから「どうしてだろう?」と思ったら、聞くんです。
そして、途中で話を遮ったりせず、最後までじっくりと耳を傾けるんです。

カーネーギーは「人を動かす」の本の中で、こう述べています。
『どんな褒め言葉にも惑わされない人でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされるのだ』
うーん、見事ですね。
自分の気持ちをしっかりと受け止めてもらえたと感じられた相手には、素直に信頼を寄せてくるものなんですね。

まとめますね。

◉私たちの多くは、普段から人の話を聞けていないもの
◉言葉だけで「聞いても」心が伴わなければ相手は心を閉ざす
◉反省すべきは「聞き方」にあり
◉ところが、心を込めた傾聴は、相手の心を動かす威力を持つ
◉それは、途中で話を遮らないことだし、最後までじっくり聞くに徹すること
◉そのためには、常に自分への「問い」を見つけること

ぜひ今日から大切な人の心に寄り添う「聞く」に挑戦してみましょう。

鶯千恭子

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