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言葉を話すまでの心のキャッチボールが大事

子どもが言葉を話し始めるのは、大体1歳半から3歳ごろにかけて。
中でも、情動に関する言葉を、飛躍的に発達させるといわれている。

楽しい
好き
嫌い
怖い
悲しい

という言葉を使うようになるのだ。
そして、2歳半にもなると、自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちについても、自分とは違う感じ方をしていることを理解する。
すごい成長だ。

実は、そこに至るまでの間に、たくさん大人が話しかけ、意図を汲み取り、共有する体験を積んでいることがわかる。

親子だけではない。
きょうだいがいれば、その分、気持ちに関する言葉を使った会話は格段に増える。

悔しかったね
嫌だったね
楽しいね、などなど。

ある研究では、3歳の時点で、親子間で気持ちに関する話題が多かったり(絵本やテレビを見ながら「悲しそうだね」「楽しそう」と言った語りかけがたくさんある等)、子ども自身に強い感情が沸き起こった時、その原因について話題にすることが多いと(「出来ないから悔しかったんだね」「褒められて嬉しいよね」等)、子どもが6歳になった時の感情の理解が優れるといわれている。

こういう時の嫌な気分を「悲しい」というんだ。
こういう時の気持ちいい気分を「嬉しい」というんだ。

という知識を自然と身につけていくのだ。
そうすると、今度は自分から使いこなせるようになってくる。

僕、嬉しいよ。
私、悲しい。

など、自分の気持ちを言葉にすると、まわりがわかってくれて、尚且つ、大人たちから褒めてもらったり、慰めてもらったり、つまり、気持ちを響き合わせる体験を得られやすくなることを知っていくのだ。

また、それだけではない。
気持ちをわかってもらえると、親から「そういう時は、こうするといいよ」という具合に、対処の方法を教えてもらえるチャンスが増える。
そして、似たような状況の時に、教えてもらった方法を試すことができるようになる。

これはすごい学習だ。
こうやって学習を積む中で、相手に受け取ってもらえる気持ちの伝え方を、洗練させていく。
だから、ぜひ話しかけてあげてほしい。
集中している時は、時に静寂も大事だが、そうでない時は、ぜひ気持ちを言葉にして投げかけてあげてほしい。

話しかけても何も返ってこない子ども相手に、話し続けることが難しいと感じる場合は、実況中継がおすすめ。

「はい、靴を履きます」
「上手にはけて嬉しいね」
「ドアを閉めます」
「これで安心」
「では出発!」
「いいお天気で楽しいな」等。

感情を豊かに、たくさん語りかけると、言葉と感情のつながりが生まれ、心が豊かに育まれるので、ぜひぜひお試しを。

鶯千恭子(おうち きょうこ)


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