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双子だったの?📙3単現の"s"のイメージ!

双子だったの?

毎年,多くの中学生を惑わす【複数形の"s"】と【3単現の"s"】~(@_@)イミフ〜。特に英語が苦手な人にとっては混乱してしまうところです。

複数と単数だから性格は正反対?
形が同じだから性格も一緒?
どっち??

前者(性格は正反対)を中心にして考えてしまうと迷いやすく,後者(性格も一緒)の視点から整理すると納得しやすいはずです。

つまり,どちらの"s"も「複数」の意味を持っていると考えます。名詞に付く"s"はその名詞が2つ以上あることを意味しますね。動詞の"s"も動詞が複数あると捉えるのです。

動詞に付く"s"は,現在形だけに当てはまるルールで過去形には付きません。英語の現在形は,主に「①今の状態②普段の行動の習慣」を表すときに使います。すなわち,ある状態や行動が複数(日々)繰り返されていることをイメージするのです。ただし,実際に会話をしている「私」と「あなた」が主語のときに"s"はいちいち付けない。また主語自体が複数形のときは,複数が重なるため"s"は付けない…このように理解してみる。

3単現の"s"の由来は「古英語」までさかのぼる必要があります。言葉は時代とともに少しずつ変化するため,その変化がなぜ起こったかという根拠を明確にすることは困難な場合が多いと,私は考えています。ただ確実に言えることは,どんな変化も人間が変えたということ。言葉を使う人の納得いくものや使いやすいものが残り,理解できないものや複雑で使いにくいものは,長い時間をかけて消えていく…それを大きな流れで繰り返している。

英語史の研究において,日本人が日本語を基準とした発想で考えるだけでは,表面的な分析はできても,英語の成り立ちの本質部分に到達することは出来ないでしょう。ネイティブが良く言う「イメージが大事!」◀︎この辺が分かって来ると,英語が身近に感じられるようになります。

真実の探究は言語学者にお任せするとして,私は現場での実践活動に役立つ指導法を追求していきます。「主語が動詞の変化に影響を与えること」と「名詞が単独に変化すること」を,同じ土俵で「正反対」だと説明することに違和感を持つ人は少なくないはず。その気持ちが多くのミスに繋がっているのであれば,「生徒の声なき声」を的確に捉えて具体的な解決策を示すことが私の仕事だと,真摯に生徒から学んでいきます。

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