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"an"と"any"って似てるね?📙ルーツは同じだよ!

"an"と"any"って似てるね?

「1つ」の意味を持つ"a"の前身の"an".
実は"any"も"an"から派生してできたもの。
"any"に「1つ」という意味が含まれていても不思議ではありません。単数名詞との相性は良い。

過去の歴史を辿りつつ,現在どう使われているか?と考えた場合,英語に関して言えば,「同じ形は同じ意味を持つ」という理論が,結構な範囲で成り立っているように思います。毎日使う言葉はシンプルな方が良いですから。

両者の意味はそれぞれ,
"a(an)"の意味=「数ある中の一つ」
"any"の意味=「領域内のどれでも」
となります。

例文を挙げます。
① I saw a boy in the middle of the night.
〔私は真夜中に1人の少年を見た。〕
② You can discuss any topic in the class.
〔君たちは授業でどんな話題を議論してもよい。〕

① 真夜中に歩いている少年(例えば日本の話であれば)は,日本にいる少年の中の1人のはずです。ただし該当する少年は,あくまで「特定の人」であり,誰でも良いという訳ではありません。
② グループ学習で,先生から議題の許可が下りた場面です。以前の記事で書いた通り,"any"には「どんなものでも(プラスもマイナスも含む)」という意味合いがあります。今の例では,"topic"が単数として使われていますので,選択できる範囲でどれか1つを選ぶことができます。しかし,その選んだ1つは,他の話題でもよいのです。つまり「代わりがきく」のです。この点が"a(an)"との決定的な違い。

上記の例では,"any+単数名詞"を取り上げました。さらに理解を深めるために,例文をもう1つ出してみます。
The Shiano is longer than any other river in Japan.
〔信濃川は,日本の他のどの川より長い。〕
比較級の後の"any other"の後には,一般的に「単数名詞」が置かれます。今の例文は,信濃川と日本にある川を1つ1つ比べて,どの川よりも長いということを表しています。この「1つ1つ」という意味を表現するために「単数名詞」が使われているという理解で大丈夫だと思います。

<単数扱いになるもの>
実際は中身が複数なのに,単数扱いになるもののまとめです。
Every student has to join the meeting.
〔すべての生徒はその会議に出世する必要がある。〕
※「1人1人(例外なく)すべて」
Each student has expressed his opinion.
〔それぞれの生徒が自分の意見を述べた。〕
※「1人1人がそれぞれ(同じように)」

<補足>
"any+複数名詞"の場合,どのように考えるとよいでしょう?
違いは,単数か複数かの違いで,ここだけに注目すれば良い,他は変わらないはず。つまり「どれでもOK,その中から2つ以上選んでも,もちろん1つでもOK。」ということ。
例文を挙げます。
Have you found any good books to read?
〔あなた,読みたい本を探した?〕
本屋でお母さんが子どもに聞いている場面です。あまりにも長い時間がかかっていて,お母さんはお疲れ気味。本屋にある本でどれを欲しいかは子どもの判断。本屋を出たいお母さんにとってはどの本でも良いのですねー。早く帰ろ〜…。






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