人間関係の安定は諦めよう

人と関わる、人の中で生きるのは辛いものがある。
人の温もりはこの世で最も暖かく、人との触れ合いが育む幸せは人生で一番眩しく尊い存在だろう。
しかし人生で最も大きな悩みも、苦しみも、その元を辿れば、それは全て人間関係からくるものに違いない。
お金、仕事、自分自身の目標。生きるとはそれらをこなす作業であるが、しかしそれだけを見つめていても、人生は回らない。人生とは、出会う人全てを含めて自分の世界を構成していくということなのだから。

他人と仲良くできる日もあれば、できない日もある。
ありのままの自分を受け入れてもらえていると感じる日もあれば、誰にも認めてもらえないと感じる日もある。
自然体で過ごせる日もあれば、周りに合わせる必要のある日もある。

自分とは違う、他人のいる日常を生きることは、初めは心地よくないと感じる日もあるかもしれない。むしろ、苦しくて、もがいて、傷つく日のほうがほとんどかもしれない。
しかし、学校や仕事の同じ顔ぶれであれ、一度きりの人であれ、時間をかけていけば、その苦しみの根本と、他人の本質をより理解できるようになるだろう。そして自然と、自分の価値観も広がっていくだろう。

雨の日も、風の日も、今日という日常をコツコツと生きる。日常生活の恵みに気付けたとき、自分の世界は広がっていく。

皆、毎日同じ気分ではいられないのだから。
優しくなれる日もあれば、余裕のない日もある。
他人にも、自分にも緩く考えてあげられるようになれば、そこには初めから、自分の居場所があったのだと、人は気付くだろう。

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