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ダサいデザイン

めっちゃブーメラン帰ってきそうなタイトルですが、書いていきましょう。ビジュアルとしてのデザインの話です。

ダサいデザインとは

僕の中でダサいデザインとは大きく2つあって

・単純に見た目が美しくない
・コンテンツを伝えるために適切な表現ができていない

というものです。

単純に見た目が美しくない

「見た目が美しくない」というのは主観が大きく影響しているので微妙な話なのですが、アートではなく、デザインとしての話でいうと、先人が培ってきた基本的なデザインのイロハに沿ってない、というのは一つありそうです。

・揃ってない
・余白がない
・読めない、見えない
・目がチカチカするような色使い

あたりでしょうか。わかりやすいように、これらのルールを破ってサンプルを作ってみました。僕のnoteをリデザインしたものです。

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作ってて吐きそうです。

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デザインにおいて単純な見た目の美しさというのは、ある程度ロジックでカバーできるので、感性より知識と経験が影響するので、やろうと思えば逆にダサくもできたりもします。

これはデザインの入門書としていつも推薦しているノンデザイナーズ・デザインブックあたりを読んでいれば回避できるので、対処がしやすいです。

コンテンツを伝えるために適切な表現ができていない

ダサいデザインとして、二つ目の「コンテンツを伝えるために適切な表現ができていない」の方が間違えがちで、伝えたいことを伝えるためにデザインがうまく機能していない、もしくは過剰に働くことは往々にしてあります。

こういう話をするときに、よく例としてあげるのが楽天のデザインです。年末ですので、カニのページで検索してみました。

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https://item.rakuten.co.jp/kanidokoro/340/

楽天の販売ページは赤と黄色を多用して、ゴリゴリに画像を並べていくので、チラシっぽく、特に洗練されたデザインを好む人にはダサく見えるかもしれません。

ただ、「コンテンツを伝えるための適切な表現」としてはデザインとして正しいのだと思っています。要はダサくないと思っています。

このページがシックで高級感のある色使いだったらどうでしょうか。価格以上の価値を感じてしまって、購入を戸惑う人もいるかもしれません。

きちんとターゲットに刺さるように、あえてチラシ感のある、極端な色使いを選択しているという点、またカニを子供のモデルに持たせることによるカニの大きさの強調など、構築的で優れたデザインだと思っています。

例はあげませんが、一部のマンションの広告などは、過度に高級感を煽ってきたり、極端に広角の写真を使ったり、でも月額は安いですよ、みたいにデザインが過剰に期待値をあげていたりして、あまり良くないなあと思ってます。

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なんかだらだら書いてしまいましたが、

明らかにこれらのルールをわかってて、あえて破ってくるクリエイティブはすごく感心するし、めっちゃ好きです。

例えば

アニメーションも素敵なんですが、注目すべきは後半の映像の、圧倒的深夜通販番組感です。

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見てください。この検索ボタン。このパワポ感あふれる書体。「味わいW」の過剰なまでの装飾とのギャップと、背景の楽屋感。

芸能人が某青汁で健康に〜、みたいなCMがお昼前あたりにテレビで流れますが、完全にオマージュというか小馬鹿にした感じ、完全に「わかっててあえてやってる」のパターンです。

プロが全力でやった素人感、最高ですね。

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