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推しと繋がっていると噂されていた同担さんのこと。2022/10/19

〜2021年に解散した韓国のアイドルグループの推しの思い出を綴るnote〜

SHOWBOXの公演も残り3週間を切った頃の話。

本来は行く予定ではなかったけれど、その日は推しのソロステージの順番だったから、どうしても聴きたくて無理をしてSHOWBOXへ行った。

その前日は、昔から好きだった韓国のベテランアイドルグループメンバーのソロファンミーティングだった。私の推しメンバーであり、グループのメインボーカル。

ファンミーティングといえどチケットは高額だったから、その週はSHOWBOXへ行くのはやめておこうと思っていた。

だけど、次の推しのソロの日に都合よく行けるかどうかわからなかったから、懐は厳しかったがSHOWBOXへ向かった。

この日も客の入りはイマイチだった。あと3週間で帰国してしまうというのに、常連たちは本当に他へ乗り換えてしまったようだ。。

いつも一緒に行くヲタ友は都合が悪く、私は1人で公演を見ることにした。

チラホラと顔見知りのヲタクもいたが、1人で見る方が気楽だった。

後方の目立たない席に座った。
しかし開始時間になっても周囲に座る人がなくて、ポツンとハブられてるかのような格好になってしまい、ステージから見たら逆に目立ちそうな気がして居心地が悪かった。

公演が始まり、推しはたくさん目線をくれて幸せだ。だけど、あることに気がついてしまった。

最前列には古参の同担さんが座っていたのだが、推しの目線の配り方が何となく"特別"な感じがした。他の子とは少し違うような。。

その同担さんは割と初期の頃から見かける人で、綺麗な子だった。年齢はおそらく推しと同じくらいだと思う。

注:  以前noteに書いた『推しのオキニ』だと私が勘違いしていた子とは別の子。

とても気が強い子で、周囲とバチバチやり合っていたから私は少し敬遠していた。一部では、推しと繋がっているのでは?と言う人もいた。
それは、彼女がSNSで思わせぶりなことを書くからだと思う。

白状すると、最初の頃、私は時々彼女のTwitterを見ていた。
しかしその内容を読んで落ち込むことが多かったから、いつしか見ることはやめた。

彼女がTwitterに書く推しのファンサービスや言動は、まるで自分は推しの特別な存在なのだとアピールしているように感じたし、彼女が書く推しの対応があまりにも自分と違いすぎて、落ち込んでしまったのだ。

推しは可愛いアイドルのふりをしているだけで本当はこういう奴だ、自分には本音を話してくれる、と彼女はTwitterで周りを煽っていた。

実際に推しと彼女のやり取りを見たわけでは無いから、それが真実なのか虚言なのかはわからないけど、私が最初の頃に推しに対して及び腰だったのは彼女のTwitterの影響も大きかった。

私みたいな年増のヲタクなんて、鬱陶しいと思っているかもしれない。
だから、推しに名前を覚えてほしいとも思わなかったし、ファンだとアピールするのも気が引けた。

だけど少しずつ、推しとコミュニケーションが取れるようになってからは、推しは彼女が言うような人ではないのでは?と疑問に思うようになった。

推しは『相手が自分に何を求めているか』を感じとって、相手によって対応を変えているような気がするのだ。

アイドル対応ではなく素の自分を出してほしいと望む人には、わざとそっけない対応をとったり、はすっぱな態度で対応していた。
そういう対応をされたファンは、自分には本音で話してくれると錯覚する。それで喜ぶことをわかってやっているのか、無意識にそうしているのかはわからないけど。

推しは、相手の気持ちを汲み取る力が優れていたし、頭の回転が早かった。

私の前では子供のような可愛い対応をしてくれたのは、私がそう望んでいることを察していたからだと想う。

彼女は、Twitterで推しのことを貶めるようなことを書いていたけど、実際の推しの前では彼女の態度は全く違っていた。

ある日のサイン会で、彼女が私の前に並んでいた。彼女は推しの前では、はにかんだ様子で恥ずかしそうに下を向き、ニコニコと話していた。

その様子がとても意外だったから強く印象に残った。Twitterの言動とずいぶん違うんだなぁ、、と。

後から彼女と親しかった人から聞いたことだが、彼女は推しの前では控えめで、物分かりが良く、執着もせず、理想のファンを演じていた。

だから推しはきっと彼女のことは「ありがたい存在のファン」だと思っているような気がする。

それに加えて美人だし。(これは私のやっかみ)

彼女がSNSでどんなことを書いていたかなんて、知るはずもないだろう。

アイドルにも裏表があるように、ファンにも裏表がある。
彼女は周りから敬遠されていたけれど、他の拗らせファンのように推しの前で泣いたり不機嫌になったり怒ったりしたことはない。推しを困らせることはなかった。

そんな彼女が、ある時から他のグループへ出入りするようになった。
あんなに熱心に通っていたのに、、と不思議に思っていたけど、推しの対応に物足りなさを感じて拗らせてしまったのだと共通の知り合いからきいた。

彼女は、その拗らせを推しに直接ぶつけることはせず、他のグループの推しで発散していた。
ハグをしたり見つめ合ったり密着チェキを撮るグループで、推しとは出来ないことをして楽しんでいたようだ。

それはそれで、一つの新大久保の楽しみ方なのだと思う。

美人で、推しからたぶん好かれていたであろう彼女ですら、そんな風に拗らせてしまうなんて。
彼女のことを羨ましいと思ったこともあったけど、ヲタクはみな同じ土俵に立っているということか…

彼女が推しと繋がっていたのかどうか、真実は知らない。
恐らく、、繋がっていなかったと思う。

人づてに聞いた話では、彼女は今もSHOWBOXに通い、いくつかのグループに出入りしてるそうだ。

もう完全に推しへの気持ちに区切りをつけたのか、それとも、推しのことを忘れるために次の推しを探している途中なのかもしれない。

未だに時間が止まったままの私は、そんな彼女が少し羨ましい。割り切って次に進んだ方が賢い選択だと思う。

そろそろ、、私も気持ちに区切りを付けなければいけないな。

自分のために。

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