【乾燥】海外ドラマ「キリング シーズン3」

 私は時々海外ドラマを観ます。国内ドラマと違い、知っている俳優や景色が出てくることがない。だから、世界観に没頭できて好き。逆にデメリットは長い。シーズンいくつまであるんだよ?っていうくらい続いている作品もあります。さすがにそんな超大作を追えない。途中でドロップアウトしてしまう。しかし!!「キリング」は最後までおもしろかった!

 今回はそんな「キリング シーズン3」の感想を書きたいと思います。まぁ、この作品も長かったですね。1話1時間でシーズン3まであり、さらにシーズン1は21話。おもしろかったから良かったものの、これでつまらなかったら膨大な時間をドブに捨てているだけでした。よかった、よかった。

 このドラマは梅雨の季節にぴったりです。というのも、ずっーと暗い。舞台はコペンハーゲンで、気候的にも雨の日が多い地域だそうです。確かに雨のシーンは多い。しかし、雨が降っていない時でも景色がよどんでいます。日本晴れみたいな日がない。陰鬱な雰囲気が漂ったドラマです。

・ざっくりストーリー展開


 女刑事(サラ・ルンド)が主役の警察サスペンスです。しかし、このサラ・ルンドの捜査方法がぶっ飛んでます。
ドラマの展開を簡単に説明すると、
①証拠が全て出そろう前に、一つの証拠から容疑者を疑う。
②取り調べ中に容疑者にアリバイがある情報が入る。
③いい訳をする。
④次の捜査に進む。
これの繰り返しです。
捜査方法が荒すぎる笑。
サスペンスドラマだから許されますけど、ミステリー小説ではあり得ない展開です。特に、探偵小説だと探偵役は結論が出るまで、だれかを集中的に疑うような素振りは見せませんからね。

・シーズン3の感想


 シーズン3はシーズン1~3の中で一番好きです。
最近観たばかりで熱量があるだけかもしれませんけど(笑)。
好きな理由を二つあげておきます。

・好きな理由その①夫婦関係


 今回のストーリーのメインは誘拐された社長(ローバト・ソイデン)の娘(イミーリェ)を取り戻すこと。この社長は妻(マイア)と離婚or別居しており、子供二人の親権を争っている状態?です。そんな中、娘の誘拐が起きます。妻は娘が誘拐されたのは夫が社長なことが原因だと思い、夫を責めます。夫は口答えせずに受け止めます。しかし、夫も無感情なわけではありません。一人になった時に、娘が誘拐された悔しさを滲ませます。この感情的な妻と感情を理性で抑えている夫の構図が好きです。ほんとに夫婦や男と女ってこんな感じなんだろうなと思えて、心がギュってなります。それに、娘奪還に向けて動いているうちに、この二人(ソイデンとマイア)もよりを戻していきます。そんないびつな夫婦愛が観ていて心に来るものがありました。
 また、最後にソイデンは会社の存続か家族かの選択を迫られます。どちらを選択したかは分からないまま物語は終わります。ですので、どちらを選択したかすごく気になるところですね。


・好きな理由その②衝撃のラスト


 シーズン3は衝撃のラストを迎えます。今回の誘拐犯の目的は過去の事件の復讐でした。捜査を進め過去の事件の犯人を突き止めます。しかし、その犯人は金の力により法で裁けないことが分かります。それが分かると、ルンドはこの犯人を銃殺します。衝撃の展開!!全く予想していませんでした。観終わった時はなんでそんなラストにしたんだと思いました。けれど、すごいですね。観終わった後、何日間かはこのラストについて考えていました。
ルンドは息子に子供が産まれます。さらに、好意のある(?)人に一緒に暮らしたいと言われます。プライベートも充実しかけている状態でした。なのに撃っちゃう。なんで!?踏みとどまりなよって思う。けれど、許せなかったんだろうな。母親、女としてではなく、刑事として生きてきたからこその決断だったってこと?いやぁ、分からん。

・まとめ


 この海外ドラマは面白すぎました。海外ドラマに手を付けて、いきなり傑作を引き当ててしまった気がします。これ以上に面白い作品を見つけれるか不安なくらいです。また、おもしろい作品との出会いがあるかなぁ…。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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