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大月書店通信*第139号(2020/8/31)

「大月書店通信」第139号をお届けいたします。

先月号でも、発売前からの話題書としてご案内した『これからの男の子たちへ――「男らしさ」から自由になるためのレッスン』(太田啓子著)がいよいよ発売! 早くも各種メディアで紹介いただいています。

「性差別をなくすためには、男の子の育て方こそが大切だ。弁護士・太田啓子さんが『これからの男の子たちへ』と題した本を書いた理由」(ハフポスト日本版)

「俺が稼いだ金は俺のもの」? 性差別を再生産しないため、男の子親ができること。」(BUSINESS INSIDER)

「性差別をしない大人になるために 弁護士ママが考える子育て論 『これからの男の子たちへ』(大月書店)太田啓子氏に聞く」(B.B.B.)

太田さん自身も反響の大きさに驚きつつ、意外ではなかったと語ります。

「やはりみなさん、セクハラ・性暴力や性差別にうんざりして、次世代に継承してはいけないと感じていたんだと思います。……でもその一方でとても公言しづらいテーマでもある。だからこそ、多くの方が「もやもや」とした気持ちを抱えていたのではないか。そういった背景もあって、今回、これだけの反響があったんだと思います。」(上記インタビューより)

日常のあちこちに存在しながら、見えなくされている性差別や性暴力。まずは男女で見えている景色があまりにも違うことを可視化し、それを共有することが、性差別をなくしていく第一歩になるかもしれません。
男女をこえて、多くの方に本書が読まれることを願っています。

新刊案内 『これからの男の子たちへ』ほか8月の新刊

8月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。

●男の子にこそきちんと伝えよう、性やジェンダーのこと。
『これからの男の子たちへ――「男らしさ」から自由になるためのレッスン』
太田啓子[著]


「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる? わが子をセクハラ加害者にしないためには? 性差別に怒りを燃やしつつ男子2人を育てる弁護士ママが悩みながら考えた、ジェンダー平等時代の子育て論。
対談=小島慶子(タレント・エッセイスト)、清田隆之(桃山商事代表)、星野俊樹(小学校教師)

☆本書「はじめに」を公開中!


●特集=Choose Life Projectの挑戦
『放送レポート』9月号  no. 286

●CHOOSE LIFE PROJECT の挑戦:自由で公正な社会をめざして●パブリック・アクセス・チャンネルの若者たち:米国コミュニティ・メディア最前線(魚住真司)●表現の不自由展in台北:日本の「検閲」に驚きの声(岡本有佳) ほか
☆今号より価格変更となります。


●特集=今、ここから始める学校づくり・教育課程づくり
『月刊 クレスコ』9月号  no.234

新型コロナウイルスは、子どもたちの生活や学校のあり方を大きく変えてしまった。先の見通しが持てない中、子どもたちのいのちを守り、成長・発達を励ましていくために、今どんな学校・教育が求められているのかを考える特集。


話題の本 『夏の雲は忘れない』に大反響!たちまち重版決定

渡辺美佐子さん、高田敏江さんといった女優さんたちが読み継いでこられた原爆朗読劇『夏の雲は忘れない』を、この7月に書籍化しました。8月6日に公開されたBuzzFeed Japan Newsの記事で本書が紹介され、大反響を呼んでいます。

学校で観劇したり出演したりした経験をお持ちの方も多いようで、SNS上には10代・20代の方からの熱い反応が数多く見られました。
本日、重版出来です。若い世代に語り継いでいくための一書として、ぜひお手に取ってみてください。


☆演出家・城田美樹さんによる本書の解説「言葉のともしび」をお読みいただけます。


編集後記

祖母は戦争を知っています。ある暑い日、空にあがる花火を一緒に見ました。帰り道「おばあちゃん大きな音が少しこわいの。でも楽しかったね。」と私の知らない幼少の景色をその夏の日に感じていたことを教えてくれました。その時を知る人からの小さな声はしばらく胸をしめつけました。弊社では『夏の雲は忘れない』という朗読劇を7月末に書籍化しました。その声を聞きつないでいく、読み継いでいく、そのきっかけの1冊にぜひ。(MA)


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