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虎に翼 なぜ「bosom friend」だったのか?

実は、私もかかさず見ているNHKの朝の連続ドラマ「虎に翼」。

今日は、新潟で一緒にカフェを営んでいる涼子さま(元華族)と玉ちゃん(涼子さまの家の元使用人)が向き合うことに。

玉ちゃん、東京の空襲で下半身が動かなくなり車いす生活。

涼子さまに負担をかけていることを心苦しく思い、

自分が施設に入れば涼子さまは自由になれると。

玉「私が中途半端に生き残ったばかりにこんなめに」

涼子「おぞましいことをおっしゃらないで」

玉ちゃんの手をとって

「私、今とっても幸せよ。どんなに大変でも玉と生きていくことが幸せなの」と涼子さま。

玉、泣きながら

「私はこれ以上お嬢様の負担にはなりたくないんです」

「でも」と涼子さまの手を取り、得意の英語で

「I can’t imagine life without you.」

あなたなしの人生は考えられない と。

続けて

「Could you be my bosom friend?」

私の親友になってくれませんか?

涼子

「You‘ve already been my bosom friend.」

あなたはもう親友ですよ

bosom friend は赤毛のアンででてくる「腹心の友」と訳される単語。

新潟編になって久しぶりに登場した涼子さまと玉ちゃんは恋仲なのか!?と思って視聴していたのですが、このセリフをどう解釈していいのかと最後に感じました。

この時代だから、二人の関係はやっぱり「friend」なのか、

でもあなたなしでは生きられないだから、二人の関係は一生の仲。

脚本家としては、典型的なカップルではない支えあう二者の関係を描いたということなのでしょうか。

二人で支えあって生きていってほしいなと思いました。一方でこのように可視化されずにこれまでも支えあって生きてきた女性カップルは多くいたことでしょう。いかに見えない存在として扱われてきたことか。やっとここまで来たんだねとも思いました。

ツイッターなどでは、この関係はシスターフッドと指摘されていますが、シスターフッドとはまた違う絆ではないかと感じます。視聴されている皆さま、いかがだったでしょうか?

ツイッターの感想で一番なるほどと思ったのがこちらのツイートでした。

「友情とか、恋愛とか、忠義とか、既成の言葉では名付けられない、魂の結びつき。

簡単に名前をつけたくない関係性だからこそ、「bosom friend」って英語をあてたんじゃないのかな。

こんなドラマが見たかった。」

#虎に翼

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