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MOMIJI × 大槌刺し子 大槌産ジビエレザーのポーチとショルダーバッグ

大槌町の事業者仲間の株式会社MOMIJIさんの手によって捕獲された大槌産ジビエレザーと使ったポーチとショルダーバッグができました。「害獣」を「まちの財産に」という想いを胸に、一生懸命製作した大槌刺し子初めての革を使用した作品です。

1年以上の開発期間を経て、できました

2020年の秋、株式会社MOMIJIの藤原さんたちが、鹿革のサンプルを持って、大槌刺し子の事務所に来てくれました。初めてみる鹿革は、想像以上に柔らかく、カラフルな色合いに変身していました。

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「この鹿革を使って作品を作ってほしい。」

そう言われた時は正直、「さて、どうしよう。」という気持ちになりました。と言うのも、大槌刺し子ではこれまで革を使用した商品を作った経験もなかったからです。でも、せっかくお声がけいただいた気持ちに答えたい。そして何より、同じ大槌の事業者さんと大槌産の資源を使ってモノづくりができるなんて素敵じゃないか。そんなところから革について色々教えてもらったり、革の縫製にも手探り状態から開発に着手しました。

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鹿革の素材と刺し子の良さを生かすためにどうしたらいいか検討を重ね、1年以上の試行錯誤を経て、ようやく完成することができました。

MOMIJI × 大槌刺し子 ジビエレザー・ポーチ

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カラフルなジビエレザーを見て、まずは小物を作ろうと、ポーチを作ることにしました。

はじめに刺し子柄を選んで行きます。段刺し、銭刺しなど、試し刺しを繰り返し、最終的に、ジビエレザーの色合いに合わせて、柿の葉柄、十字亀甲、枡刺しの3種類に決定しました。

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ただ、それで終わりではありません。ジビエレザーの色は10色以上。刺し子をする糸の色の組み合わせも無限にあります。まずは、今回のポーチに使うジビエレザーの色を3色に絞り、そして、それぞれに合わせて、糸の色を選んでいきました。

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いろいろな組み合わせを試してみた結果、藍色のレザーには柿の葉柄を。橙には十字亀甲。そして、赤は枡刺しに決定。図らずも思わず紅葉が浮かんでくるようなラインナップになりました。

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ポーチの開閉はマグネットですが、3層構造でファスナーポケットがついていますので、小銭や細かいものを入れることもできます。

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続いて、ショルダーバッグ。こちらはなかなか刺し子をする生地の色が決まりませんでしたが、最終的に生成りと茶色のレザーを使い、落ち着いた雰囲気に仕上げました。

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刺し子柄には狩猟をイメージした網柄とアーガイル柄を選びました。アンティークゴールドのボタンもアクセントに。ストラップには牛革を使用しています。長さは長めにしていますので、背丈に合わせて調節いただけます。

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こちらも開閉はマグネットボタンを使用しています。

使用しているジビエレザーは、皮に傷がつかないよう、ナイフを使わずに1頭1頭手作業で丁寧に剥皮し、環境にやさしい植物タンニンでなめしたレザーです。布のようにとても柔らかく、優しい手触りが特徴です。革に極力傷をつけるこなく、その特徴を生かすため、表面に刺し子をあしらい、裏面にジビエレザーを使用しています。

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縫製を担当した刺し子さんもレザーの縫製は初めて。試行錯誤を繰り返しながら、レザーを傷つけないように練習を重ね、ようやく皆さまにお届けできるようまでになりました。

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「大槌町の財産を増やしたい!」

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岩手県大槌町では、これまで原発事故の影響で、野生動物の食用が認められず、捕獲された鹿は全て焼却処分されていました。そんな状況に、MOMIJI株式会社の兼澤代表は心を痛め、「奪った命をきちんと活用したい」との想いから、鹿肉の食肉加工事業を展開されています。今回、鹿の命に感謝し、食肉だけでなく、なるべく余すところなく活用したいとの想いに、大槌刺し子も賛同し、「大槌町の財産を増やしたい!」という共通の想いから、今回のコラボレーションが誕生しました。一度は失ってしまった生命に新しい息吹を吹き込んだ商品を、ぜひ多くの方に手にとっていただけると嬉しく思います。

ふるさと納税にて受付中

今回のコラボ商品は、MOMIJIさん、大槌刺し子が生まれた町、大槌町に貢献したいとの想いから、大槌町ふるさと納税返礼品としての取り扱いとなります。ふるさと納税を通じて、大槌町の復興やまちづくりにも貢献する機会になります。

一つ一つ手仕事で制作しているため、それぞれ初回限定数を設定させていただきました。もちろん好評いただいた場合には、またコツコツつくっいきたい思っています。

※お申し込みいただいてから生産いたします。お届けまで1ヵ月程度いただくことがあります。ご了承くださいませ。



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