見出し画像

第一話「官民一体事業はありえなかった過去」

 さて、このブログ記事はテーマは定めておらず、長年に渡り体験してきた色々な出来事を書いております。自分アーカイブとでも申しましょうか、昭和から現在までを語って参ります。
内容によっては、格安有料記事も掲載いたします。宜しくお願いします。

今回、第一話は陰と陽があれば、いきなりですが、陰のようなマイナス話題です。

全てを暴露したい気持ちはあります。しかし、元には戻らないうえ、歯がゆいばかりの発酵した話しのガス抜きです。

第一話は官民一体行政事業のお話し。
汚職なんて当然かも知れません。

今の仕事に就き、もう40年以上が過ぎました。
気づけば、いい歳になってしまいました。


 今から25年も前の事です。その頃に住んでいた県でのこと。
地方行政の比較的、大きな仕事を頂くことになり、そのプロジェクトチームに加わりました。
予算の多い仕事でした。

開催日まで3年余りの準備段階を設けた官民一体事業で、多くの民の力を必要とした事業でした。

もちろん、行政の催事物の大半はそうかも知れません。
例えば、国際的な催しもので、規模や予算は比較にもなりませんが、万博やオリンピックなどは、官民一体そのものです。


前述のように、私達は過去に数回だけ、地方行政が行う催事物を作る仕事に加わりました。直接というより、M氏という元請けの人からこちらに依頼があり、そのM氏もAという下請け会社からの依頼。そのAという会社はBという会社から。(このBから段々と大きな会社になります)そして、私達〝民〟の前に姿を表さない、Cという大規模企業です。

この構図は、当たり前と言えば当たり前の事ですので、いくら中間搾取があっても、行政仕事を受けたのは企業。私達、下請けは直請けなど出来るわけもありません。
仕事を頂けるだけで有り難い気持ちでした。


官民事業には、関わる期間が長ければ長いほど、携わる民の人達同士の仲は、段々とギクシャクしてきたり、今までの良かった関係が崩れたり、とにかく携わった各社、各個人事業主、そして様々な非営利団体同士が揉めたりなど、トラブルが発生するのは確かなことかも知れません。
一緒に仕事をする官の役人方々は、首を突っ込まないどころか、善きにはからえ的な状態。
民の人達とは求めるものが違うからでしょう。
官は予算の消化と職員の責任。民は商売。価値観が全く違うのは当たり前です。


例えば役人は、役所のボールペン一本を持ち帰っても、公務員法に触れるようなものだというのは、私達も理解は出来ます。


ある日のこと。
これは?汚◯ではないのか?と、当時、とあるトラブルに巻き込まれた私達は、官の責任者の人に詰め寄った時、別な場所に呼ばれ、こう言われました。
「ダークとブラックがあるならば、あいつ、〇〇がやってしまった今回の案件はブラックだ。しかし、あなた達が、もし声を発すれば、今回の事業は中止になってもおかしくない。関わってきた多くの人達の努力は無駄になりかねない。それではあなた方も心が痛むだろう? 
公務員の不祥事は公務員が守ることだ。だから声を発しないでもらいたい。
しかしこの催事が終わったら、翌日から、じゃんじゃん争ってもいいので。

驚愕したのを忘れません。

つまり、官の担当者達は、民が揉めようが揉めまいが関係なし。同僚の不祥事があろうが無かろうが、成功した報酬は自分の出世。

何があったのかは、もう25年以上前のこと。今更、話したり、発信したりは考えてもいません。封印してきました。発酵してしまい、栄養にさえなりました。

ただ、当時、法律関係にいる方に相談したところ、裁判をかけても負けるだろうし、もみ消される。意味がない。
記者会見を起すほうが確実だと言われました。記者会見なら、当事者達は世間から罰せられるだろう。しかし、私達は所払いに遭うはめになりかねないとのことでした。

事実、その数年前に、行政と関係の深い、とある著名な人に対して(案件は差し控えますが)記者会見を開いた方がおりました。でも、ほどなくして仕事が根刮ぎ無くなり、危険人物との噂まで流れ、その後、故郷に帰り、職変えした方がいらっしゃる話しを聞きました。
一人の有能な市民を失う結果になったそうです。

長いものには巻かれろ? いや、違います。
民には何も良いことはない。
とにかく近づくなとアドバイスをされました。

日本の行政、つまり一部の「官」の方々の振る舞いを、そのようにさせているのは、どこに原因があるのでしょうか。
「官民一体」の文字を「民官一体」と、民を立てる気持ちを持つことから改善すれば、少しは、民への配慮も生まれるかも知れません。民の力があってこそ出来る事業は大半でしょう。
官の人も、退職すれば民になるわけですから。

下請けと言えども、行政からの仕事はそれ以来、私達にも全く依頼がありません。
干された?

見ざる言わざる聞かざる。
民猿という猿になるのはいかがなものかなと。


発する声の弱き、若かった私達も、いい歳になりました。

当時の関係者官民方々、誰もいなくなった今だからガス抜きをしました。臭いものには蓋をさせられてしまいましたが、この臭さは発酵した今、更に臭いままでした。


あらすじにもならないような第一話でした。

 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?