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『岡島瑞徳講義録 平成15年度第12講 中等講座 腰椎3番の気の傾向』

中等講座は岡島先生の講義録を元に稽古を行っていて、今月は体勢の稽古。
昔の岡島先生のこの時点での認識と、そこから、十年以上経った現在の師匠の認識を比べながら稽古を受けることができるのが、私の利点だろうか。
私は動画撮影も許されているので、メモなどもとらずに目前の身体に集注することができるのもありがたいことだ。

体勢とは野口晴哉先生がなくなった後に提唱された概念であるとのこと。

感覚の世界なので、非常に難しい。

私の身体を観て、師匠に上下の体勢でD8が上がっていると言われる。
本来D1~4までが上下転移しているのはいいのだけど、D8が上がっているということは、水落で突っかかっているからだと、だから水落が弛まないんだ、と。
この場合、水落が固いのは、固くなるような考え方をしているからだ、と言う。
私が「考え方が間違っているから?」と聞くと、うなずく。

そして、上下のゆさぶり、それからD8の1側を弾くと、左右体勢へ変わる。
この時、私の腹が鳴った。
「上下の人のD8を押さえると、お腹が鳴ることが多い」とのこと。
だが、考え方を根本から変えないと、またそのうち水落は固くなる。

この日の収穫は、その人物の考え方の間違いは、身体に触れればわかるということ。
身体がその考えに抵抗している、と言い換えることもできるだろうか。
つまり、その人物のその思考はその人物の身体から湧き出て来たものではなく、誰か他の人物から植え付けられたものであるということ。

(2017年7月29日執筆)

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