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寒さに震える子猫たちを助けたい4

生存確認

 
 昨夜も冷えた。 
 猫屋敷の家主は、昨日(今日の深夜)も来ていないようだった。
 来なくなってから、5~6日経っていると思う。
 私の知らない間に来ていたらいいのだけど、そんな気配は、ない。

 今朝、中の様子を確認してみようとしたが、扉には鍵が掛かっているようで、入れない。
 窓にも鍵が掛かっている。 
 お日様が当たるお昼頃になっても、姿を見せない…。


 私は、まず警察に相談してみた。
 私が勝手に入ると、不法侵入になってしまうだろうし…。 

 そして、家主と連絡を取ったり、動物愛護センターに連絡してくれたりと、出来うる様々なことをして下さったが、家主とは連絡がつかず、既に引っ越ししていて空き家になっているとの事。

 動物愛護センターには、私も電話してみたが、警備員さんが電話に出て、平日にしてくれとの事。

 
 私もこれ以上方法が思いつかず、窓をトントンと何度かノックしてみた。
 …応答なし。
 取り返しのつかない事態だけは避けたい…。 助けられるなら、今助けたい! 祈るような気持ちでいた。

 少し力が入り過ぎたかもしれない。
 窓を叩くと、何と⁉ 仔猫がひょこっと顔を出した!


生きてるっ!!!

 

 よかった…。 本当に…。

 こんな嬉しかったことは、他にない!

 
 ふっと、家の横に回ってみた。 もう一つ窓がある。
 そしてそこで日向ぼっこしている他の猫たちも確認できた!

 餌はたくさん置いてあるのだろうか? 水は?
 震えていたということは、寒いのだろう…。
 糞尿の掃除は? 

 
 何も出来ない傍観者な自分がもどかしい…。

 
 ただそこで、仲良さそうに頭をポンポンとしている猫たちを見ていて、人間が介入しない方が、この子たちだけで、そっとしておいてあげた方がいいのかもしれないと、そんな風にも感じられた。

 確かに、寒さに震えているのは、決していい環境とは言えない。
 餌や水が足りているのかも分からない。 
 掃除していないなら、衛生面は悪いだろう。
 ただ、野良とは違って、雨風は凌げるのと、外敵から身を守る必要もほとんどないという見方も、出来なくはない。

 結局、こんな風に外側からあれこれ心配や想像をしながら、見ているしかないようだ。 今のところは。

 ずっと、考えている。
 どうするのがこの子たちにとって、一番いいのか。
 ずっと、考えている…。

 
 
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 真川しんかわ 美由みゆ (Miyu Shinkawa)  
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