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初めての涙が溢れてきた

 一昨日は仕事で電話があり40分くらいの長電話で情報共有をした。一人で抱えるのは重たくて耐え切れなくて切った後すぐにチームのメンバーに話した。どたばたと教室に向かわなければならず記録もできないままてんやわんやしていると、「記録うっておきましょうか。」と声をかけていただき甘えることにした。
 その日の教室は相棒(新卒の男性)といつもは一緒に仕事する機会が少ない方2人とわたしで向かうことになった。車内のおしゃべりもすごく楽しかったんだけど、わたしは子ども2人と大切な話をしなければならない日で少し緊張していた。うまく伝えられる、伝わる自信がなくて不安だった。だけど話してみたら子どもは素直に聞き入れてくれて、こっちが思ってたよりも良い方向に進みそうでほっとした。ゲームする時間30分とってあげようと思ってたのに、本人は10分でよかったらしい(笑)タブレットで志望校のホームページを見て真剣に志願理由書を書く姿を少し離れてみつめながら、心の中で(頑張ってるな。かっこいい。)と思った。真剣に取り組んでいる姿とか、真っすぐな瞳を見るとさ、美しすぎて泣きそうになるのよ。これは伝わった安心感なのかもしれないし、こちらのエゴかもしれないけど、ああよかったなって。希望の進路にたどり着けるまで、どんな形になっても応援するよ。事前に用意していた手紙も渡せてよかったな。
 少し重かったり固まっていたり緊張や不安があったわたしにとって、この日の教室は癒しだった。子どもや同僚と真剣に、でも楽しく時にはワイワイ話すのが心地よくて安心してほっとして、余計な心配してたなって。明日も頑張れると思った。子どもはいつだって不思議な力がある。
 みんな優しすぎて泣けてくるよ、本当に。センター出る時は急いでたから泣けるような余裕はなかったけど、あとあと思い返すと他人の記録入力なんて面倒の極みなのに声をかけてもらえるなんて感謝しかなくて、教室から戻った後メモにメッセージとお菓子を添えてその方のデスクに置いて帰った。

 昨日は仕事で子どもの家に訪問。相棒と先輩と一緒に動いていた。車の中のお話も楽しくて、訪問したところは全員に会えたし、お家の中まであがらせてもらったりもした。進路や奨学金について話したり、教室での様子を伝えたり、こういういいところがあって、わたしはこんな風に感じているんですって素直に伝えた方が、会話も弾む。昨日の訪問も楽しかったな。
 その後は楽しみにしていたCforCのクラス会があったから急いで帰ったんだけど1時間の大遅刻。だけどざっくばらんにお話してわたしの本当にやりたいことの話とか、参加者の方たちの素敵な思い出やエピソードを聞かせてもらった。参加者の方が開催する宿泊イベントが素敵すぎた!沖縄の離島でフォトセッションやボイスヒーリングをする。今年の10月10日は満月なんだって!離島のビーチで満月の夜を迎えるだなんて、それだけでとっても素敵なんだけど、わたし実は誕生日でして。「絶対行きます!!」と即答した。絶対記憶に残るよね。一緒に行きたい人も誘ってみたら「行きたい!」と応えてくれて嬉しかった。

 ずっと諦めたと思っていた大学院への進学。また気持ちが揺れ始めている。研究がしたいのか実践を重ねたいのかと問われたら、私は後者で、でもそのための知識や技術を身につけたいのは確かだから悩む。9月25日にオープンキャンパスがあるから、観光も兼ねて名古屋に行くことにした。もう既にSNSで繋がっている先生に思いの丈を全てぶつけて、話を聞いてこようと思う。研究計画書もない、何なら院に進学することすら迷っている段階で行ってもいいものか考えるけど、こういう時はそれも含めて聞いた方が早い。先生のところにもっていきたいものを準備している時、大学の実習記録は絶対だと思って探した。卒論もその子とのセッションを書いた。探して探して、ここかなと思って箱を開けた時、たくさんの楽譜と大学の思い出がぶわっと蘇ってきて、何故だか涙が溢れてきた。パンドラの箱を開けたみたいで、ずっと見ないようにして閉じ込めてたものを、探してみつけて触れたような気がする。何の涙なんだろうと考えてみたんだけど、悲しいわけではなくすごく嬉しいわけでもなく、ただなんかじんわりと込み上げてきた涙で今までにない感情だと思う。わたしは音楽療法をやりたいんだなってことがわかったし、なんか気持ち悪いかもしれないけど、言葉にするなら「今まで見ないふりしてきてごめんね」「やっと気づけたよ。ありがとう」の涙かな。
 実習記録を見ているとその時の気持ちを思い出すし、あの子の表情とか先生からの言葉とかひとつひとつがあたたかくて更に涙が止まらなくなった。異常なくらい泣いていたみたいで、まると大豆(どちらも犬)が隣にきてくれた。どちらもなでなでしながら「ありがとう。大丈夫だよ。」って言った。みら(猫)は来なかったけど目があった。
 この気持ちは忘れないようにしないとと思って急いでマンダラを書いた。わたしの尊敬するセラピストが教えてくれたことを思い出したりしながら、一昨日から今日までのこと、いや大学時代にもさかのぼったりしながら、ぼこぼことした味のある紙にクレパスを滑らせた。色に誰かや自分の感情を重ねながら。今までたくさんのマンダラを描いてきたけど、こんな気持ちで描くのは初めてだった。とても鮮やかで優しくて力があっていきいきとした絵が自分でも描けるんだとちょっとびっくり。

 わたしは音楽療法をやるって決めたから、あとはそのやり方を選ぶだけ。もう見ないふりしない。あとは動くだけ。来週は名古屋にいる先生に話を聞きに行くし、近々母校の恩師にも会うことにする。尊敬するセラピストの先生にも話を聞く。その上で考えて自分の足で歩く。自分が本当にやりたいことに気づけたから。

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