こういう状況になって、外出を控えている一人暮らしなので、いつにも増して誰とも喋らない日々が続いています。話すとしても電話やオンラインでのやり取りばかり。何もフィルターを通していない肉声を聞くことが少なくなりました。

ふと、マンションの階段でぶつかりそうになった住人に、「あ!すいません!」と久々に少し大きめの声を出した時、自分でその声に少し驚きました。誰とも話してなさすぎて、他人どころか自分の声すら久々に聴いたような気がしてしまいました。
こんなふうに声を「奪われる」と、例えばコロナウイルスに感染してしまい、声に違和感が生じていたとしても気づけないのだろうか?などと考えてしまい、変に怖くなってしまいました。その日から少しだけ独り言が増えました。

早く誰かと面と向かっておしゃべりがしたいです。
早く大好きな友達や家族の元気な声が聞きたいです。

ひかり
九州大学 芸術工学部 音響設計学科3年です。外出自粛中、掃除、筋トレ・ストレッチ、読書、やり尽くしてついに料理YouTuberになりました。



「音とわたしのこと」は、新型コロナウイルスの流行という未曾有の事態に直面している2020年の春、いま身のまわりに実際にある音や音楽のこと、そこから誰かが考えたこと、を書き記しています。
どなたでも投稿いただけます。このブログについてや、投稿のやり方はこちらからご確認ください。

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