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嘘だけど嘘じゃなかった(2024.05.17)

・モーニングコールで修理に出している原付きの見積もりを言い渡され、その金額で眠気が吹っ飛んだので二度寝せずにすんだ。純正パーツが廃番になり、今はヤフオクでしか入手できないらしい。それがべらぼうにてやんでいな値段だった。


・自分で調べたら安い互換パーツを見つけられたので、それを仕入れて使ってもらうことになった。パーツ探しやなるべく安く済む方法の提案も含めてバイク屋の仕事じゃないんですかねえ…という言葉を電話口でぐっと飲み込み、結局ここに吐き出した。


・疑っちゃうよな。高額な修理費を申し訳なさそうに提示して、安く買い取ろうとしてるんじゃないか…とか考え出すとキリがない。バイクの知識が豊富にあればそんな疑念を持たずにすむ。この故障だったら手間はこれくらいで、だったら大体いくらかかるな、みたいな知識があればフェアに立ち回ることができるから。知らない僕に非があり、やみくもに疑ってしまうのはよくない。しかしシステムや道具が増えすぎ、トラップだらけの迷宮みたいな現代で生活するにあたって、損をしないために求められる知識量があまりに多すぎるとも思う。騙されまいとすると疑念は自ずと生まれてしまうものだし、一度種が発芽してしまえば、それはミントのように庭を埋め尽くす。


・このまま乗り続けるとまた、あちらこちらに不調が現れるのは目に見えているしパーツは希少になる一方だ。新しい原付きを買うことも頭をよぎったけれど、10年以上の付き合いになる相棒を手放す覚悟がすぐに決まるはずもなく、別れを考える機会は次に動かなくなったときに回すことにする。


・さっ、気を取り直して学マスを遊ぶ1日にしよっと。



・と思ったけれど、コーヒー豆を焙煎しないといけない。以前も紹介したが、焙煎する前に生豆を目視で選りすぐる作業をする。これがけっこう大変だ。たまに小石や虫が混入していたりするのだけれど、以前の日記でその事実を誇張して、稀にビニール傘や自転車まで入っていて、それを引っこ抜くと神様が気持ちよさそうに出現するという嘘を書いた。『千と千尋の神隠し』のワンシーンを引用したジョークのつもりだったのに、友人の1人がまるっきりそれを信じてしまったのだった。自分では明らかに嘘だと伝わると思ったことも真に受けられてしまうことが、インターネットの文字媒体ではよくあると思う。僕はけっこうそういうことをしがちなので、疑念を持って読んでください。


・うちの焙煎機は小さいので、たくさん焼くにはかなり時間がかかる。逆に少量のみを焙煎できるのはメリットでもあり、新しく仕入れた豆の味を確かめたいときには便利だ。数種類の豆をそれぞれ試飲用に1キロずつ焼いても飲みきれないからな。



・ひとつずつひっくり返しながら、カビの生えているものや欠けているものを除けていく。この豆はめちゃくちゃきれいで、現地で働く人たちに大感謝した。まつ毛が入っていたけれど、こんな丁寧な仕事をする人のものだと思うとそれすら嬉しく感じた。飲食物のことなのであんまりこういうことを書かない方がいいのはわかっている…が、どの焙煎所でも異物を取り除いているのです。焙煎士の間では「こないだアレが混ざっててさあ!」っていうのがレベル1のあるあるだったりするのだろうか。


・あ〜〜〜書かなくていいこと書いた気がするな〜〜〜〜〜。写さなくていい藤田ことねが写ってる気もするな〜〜〜〜〜〜〜。


・この日記を発端に、話に尾ヒレがつきまくり「あの店はゴミでコーヒーを淹れてるぞ!!!」みたいなことを言われたりするのだろうか。こええ。疑念を持って読んでほしいと書いたけれど、本当に丁寧にピッキングしているので、それだけは信じてください。潔癖なので手指の消毒も徹底しています。写真ではゲームをやりながら作業しているかのように演出していますが、本当は撮影用に一瞬YouTubeを流しただけです。この画がおもしろいかもしれないと思ったんです。本当はラジオとか聴きながら黙々と作業をしています。


・自分で書いたものに対して即弁明しなくちゃいけない状況に自分を追い込んで、俺はいったい何をやってんだ?


・また明日〜。




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