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医療の凄み

透析監視装置の音計測をしてきた。(このネタひっぱりますw)

そのために透析監視装置を稼働していただいたわけだが、

まず、透析監視装置を本稼働するには、透析液供給システム(透析液を作る機器類)を稼働しなければいけない。
そして、透析液は仮の液体ではなく、A液とB液を混ぜて作る正しい透析液でなければならない。
※A液、B液、透析液供給システムについては、こちらをご覧ください。

なぜなら透析監視装置は
電源が入ると同時に自分の状態を
例えば、接続するべき管(プラグ)がきちんとつながっているか、
透析液が正常に供給されるか、
その透析液の成分は正しいか…
チェックするからだ。
もちろんひとつでもおかしなときは稼働しないし、稼働中に何か異常があればアラートが鳴り響く。

それは、患者さんの命を守るために作られた医療機器の必要不可欠な機能で、
ここは医療を学ぶ学生のための実習室だが、医療機器は実際のもの、実習用の医療機器なんか使えるようになっても意味がない、のだ。

A液とB液のボトルをセッティングしてくださる時に「薬品使わずに、水道水でいいです」と言った自分が恥ずかしくすらなった。


計測中に透析治療用の針も見せてもらった。
その太さに驚く。
写真で見て知っていたつもりだったのに…

血液検査や献血用の針よりもはるかに太いその針を
治療の時には2本刺す。場合によっては自分で。
そして針を2本刺したまま数時間を過ごす。
週に3度、4度、数ヶ月、いや何年も。


透析治療を受けるということ。
その治療を安全に行えるために開発された機器と開発者の存在。
医療行為を学ぶということ。

医療の凄みを感じた1日でもあった。

いよいよ、測定した音の解析結果が出たようで。
何がわかるのか、楽しみだ。

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