【爆弾】呉勝浩 読書感想
最初のページから速攻で引き込まれて、一気に読み切った。
爆弾の爆発を防ぐために必死に警察が走り回る。
そのようなストーリーなのは大方予想していたが、とんでもなかった。
登場人物は少ないが、各々が人間臭くてとてもキャラが立っていた。
どんな理由で犯人が犯行に至ったのかが焦点なんだと思うこの物語は、
単純な理由が犯行に駆り立てたわけではなく複雑な背景が徐々に明らかに
なっていく展開が非常に面白かった。
何より、終始繰り返される会話の応酬にグイグイ引き込まれた。
読み終わってみると、その会話のほとんどが無駄話だったし、とても大事な会話なんだと思うし、この物語の全てなんだと感じた。
もう一度この会話を味わいながら再読してみたい作品でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?