シェアハウス

今玄関に私の靴が4足ある
つまり
20㎡の部屋で4人の私が生活しているのだ

この靴を収納してしまえば
1人の私になるのだけれど
まだ靴箱に隠れている5足を出してしまえば
小さなパーティが開けるのだ



自分を1つの個体だと思わずに
悲しい私とか 嬉しい私とか
「こんな私」というように
分裂させて考えると ポジティブになれる

ただこれは物自体 
現象として現れてないため
持続性がなかった

けれど今 
4足の靴を人として認知したがために
心持ちが変わろうとしている

見えない私
靴があるだけで存在を得た私
解離ではない 確かな私

今晩も秘密のお話会
踊って舞って闇に溶けていく

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