雑記30 川根本町小旅行'24-1 一日目
川根本町へ行ってきた話だ。
数年前からポツポツと、行け!世界遺産と雑学の旅☆ というポッドキャストのラジオを聞いている。今回その番外編で、ラジオのパーソナリティの1人であるチャイさんと、ゲストであるお茶に詳しいイージーさんが、静岡県が川根本町でお茶もみ体験を企画したというので参加することにした。
ちなみに川根本町は静岡県中部地区、榛原郡の南側に位置する。2005年の合併前は、本川根町と中川根町に分かれていた。
お茶揉み体験概要
日付 2024/9/26(土)
場所 川根本町農林業センター
服装 動きやすいもの
参加費 17000円
昼のお弁当 予約制で1000円
参加者 13人
時間 10:00から16:30頃
目的地へは高速を使った。途中メルカリ発送のためにローソンへ寄り、慣れない作業に思わぬタイムロス。ささやかな節約として昼食を予約せず道の駅で購入。結果、到着時刻は10:00ギリギリだった。
最後の登場になってしまったと思いながら、今日はよろしくお願いしますと挨拶をする。すると、まだイージーさんが来ていないと言われた。遅刻じゃないのに謎の安心感に包まれる。それにしても、たくさんの知らない人との挨拶は新鮮だった。こういうとき何喋ればいいんだっけ?
集合時間を少しだけ過ぎてイージーさんが到着。ラジオで聞いた声が道を間違えたと話していた。チャイさんもイージーさんも、声は知っているけど姿は知らないので、変な感じがした。
全員揃ったので皆で自己紹介をして会場へ進む。
会場には蒸した茶葉が用意されていた。まだ葉っぱらしいにおい。簡単に今日の予定と講師の方々の紹介があった。
揉み作業はこの焙炉(バイロ)という台で行う。下にガス栓が引かれていて、温度を調整しながら作業を進める。
こんな感じで、天板の下の空間を温める。人肌くらいを保つとのこと。
4台の焙炉に分かれて、講師の方に教えてもらいながら、皆で交代しつつ揉んでいく。
下揉み→中上げ→仕上げ、と段階があり、揉み方、時間、温度がそれぞれ異なる。説明を聞きつつ、参加者たちはともかく必死に手を動かす。
お昼になったら、お茶揉みを継続しつつ、交代でお昼休憩に入った。また、茶畑も交代で案内してもらった。
ずっとお茶を揉む。だんだん茶葉のボリュームが小さくり匂いから葉っぱっぽさがなくなってくる。お茶寄りの匂いというか…。
「こうやってお茶の向きを揃えるの」そう言って講師の方が茶葉を撫でると、茶葉はきれいに整列し、生徒たちから歓声が上がった。完成したときにきれいな形になるように揉んでいくという。
「ちょっと力加減が足りないね」
そう言って講師の方が揃えた茶葉を揉む。すると茶葉に湿り気が増してきた。周りばかり乾燥して、茶葉の中に残っている余分な油分や水分を外に出すのだそうだ。まさに手わざの世界。
最初から先生が揉めば高級茶葉になれただろうに、残念な茶葉たち…そう思いながら交代してまた揉み始める。
15:00頃、全員でお茶の工場見学へ行った。
工場では寺田製作所、宮村鐵工所、山益などの工作機械が活躍していた。メンテナンスされつつ何十年と動いてきたんだろうなぁと感心する。さっきまで自分たちが手作業で行っていた作業を各段階ごとに異なる機械がガッシャンガッシャンと進めており、これらのおかげで自分たち庶民までおいしいお茶が届くのだと思うと頼もしかった。
集荷場では大量の茶葉が運ばれてきて、こんなの人の手ではとてもムリだと思った。
工場見学から帰ると、最後の揉みと乾燥を講師の方が進めてくれていた。
最後は皆でどの焙炉のお茶が美味しいかの投票を、実際の品評会でも使用される拝見台で行った。
お茶を "喉を潤すもの" くらいの意識で日々消費しているので、改めてお茶の味と向き合うと、???となる。
市販の手揉みの茶葉には過去に一度だけお目にかかった記憶がある。光沢があり、真っ直ぐで、触るとサラサラしていた。今回のものはあそこまでではないが、それでも長く真っ直ぐで、手揉みのお茶なんだ…!というささやかな感動があった。お湯につけると葉の形が現れるのも手揉みらしい。
日本一になった川根茶を飲みながら、お茶のこと、今後のセミナーのことなどお話した。嬉しいお茶菓子まで用意してくれていた。また、参加者さんからの頂き物も。ありがとうございます。
1位は4の、ハウス栽培、自然仕立て、手摘みの茶葉でしたと説明を受ける。
手摘みと機械摘みに分けてパッキングしたものをお土産にいただいた。
今回のお茶揉みの体験は、講師の方々、主催者さんたち、参加者さんたちとお話ししながらの、和やかで優しく、良い思い出になった。
さて
終了後の夕食会、翌日のふじのくに茶の都ミュージアム訪問などは参加しないので、皆さんとはここでお別れ。1人道の駅川根温泉へ。ここには電源付き車中泊やコテージなどの宿泊施設がある。ここで車中泊をさせてもらう予定なのだ。
駐車場は混んでいたので、隅の方へ駐車。温泉の受け付け終了時間が迫っており急ぐ。焦って市外なのに免許証を提示してしまった(市内の方は優待割引がある)。
露天風呂に入る。暗いために景色が見えず残念。時間が合えばSLも見えるらしく時刻も貼ってあった。見てみたかったなぁ。
入浴後、ゆるキャン△のポスターを眺める。そうだ、ゆるキャン△のあの吊り橋回は、川根本町だった。優しい絵柄が良いなぁ。
夕飯を買う余裕は無かったが、お腹も空いていなかったので抜くことにた。外に出ると駐車場が空いていたので、車をトイレの近くに移動した。
道の駅で車中泊する際は、周りに迷惑をかけないよう駐車したらササッとエンジンを切り、車内の明かりも消す。ボイラー音がうるさいが、トイレが近くにあるし、外灯で真っ暗でもないし、安心感のある環境だった。
落ち着くと虫の声もよく聞こえる。秋の夜、暑さも落ち着いて、比較的過ごしやすい夜であった。
翌日のことは、
雑記31 川根本町小旅行'24-2 二日目
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