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太平洋島嶼国で深刻化するプラごみ問題海をめぐって顕在化する先進国と途上国の3つの対立点

現地から見た「世界の姿」を知るニュースサイトのどっとワールドへ寄稿しました。

近年、太平洋島嶼国を舞台に顕在化しつつある先進国と途上国の対立点が3つあります。

第一に、早ければ8月24日より開始が予定されている福島第一原子力発電所の処理水の放出です。汚染水を処理した後に残る放射性物質トリチウムが含まれていることについて、島嶼国の人々のほとんどは科学的な安全性を頭では理解しながらも、感情的に「なぜ先進国の失敗のツケを自分たちが負わされるのか」と割り切れない思いを抱えているのです。

第二に、海面上昇の問題があります。因果関係は証明されていないものの、ツバルやキリバスなど、一部の島嶼国が水没の危機にさらされているのは、先進国が排出した二酸化炭素によって地球の温暖化が進み、極地の氷が溶け出して海水面を上昇・膨張させているためだという説があり、ここにも悪感情があります。

そして第三に、先進国から漂着するプラスチックごみや、輸入食品の包装材による汚染の深刻化です。この問題については、先進国に規制を求める声が高まっている一方、島嶼国の住民も問題に加担している側面があります。島の人々の議論を追いました。

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