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オープンAI「事変 」の背後に「ブームの翳り」と「マイクロソフトの焦り」?

新潮Foresightへの寄稿です。

サム・アルトマン氏の解任・復帰劇はまだ余震が続いています。オープンAIに影響力を強めたマイクロソフトが勝者にも見えますが、ChatGPTの公開から1年でユーザーは早くも熱狂から醒めつつあるからです。

オープンAIは8月現在で毎月8000万ドル(120億円)を売り上げており、黒字化はまだ先であるものの、2023年の売上は2億ドル(300億円)、2024年には10億ドル(1500億円)に達すると米テックメディアのThe Informationは予想しています。

また、オープンAIに巨額を出資するマイクロソフトの業績も絶好調で、2023年7~9月期の売上は前年同期比13%増の565億ドル(8兆4750億円)、営業利益が25%伸びて269億ドル(4兆350億円)、さらに純利益は27%増の223億ドル(3兆3450億円)に達しています。

ところが、世界を挙げての生成AIブームの中、オープンAIのChatGPTや、その技術を応用・発展させたマイクロソフトのBing Chatの月間アクセス数(推計)は、2023年5月から減少傾向にあるのです。

ChatGPTについては、全世界では5月の18億回をピークに、8月には14億回まで下がっています。10月には17億7000万回に回復したのですが、横ばい状態は変わりません。Bing Chatも、春先に急伸したものの、その後はしぼんでいます。

こうした数字は何を意味するのでしょうか。分析しました。ぜひご一読ください。

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