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バイデン次期大統領の当選を伝える米テレビ報道を見て思うこと

民主党のバイデン大統領候補が、選挙人20名を抱える大票田のペンシルベニア州で勝利を確実にし、大統領当選に必要な270名以上の選挙人を確保し、次期大統領となりました。

現実を受け入れられないトランプ大統領は徹底抗戦の構えですが、沈む泥船に残る人はおらず、みじめな任期の最後となるでしょう。来年1月20日の次期大統領就任後もワシントンに居座り、「米大統領の南北朝時代」を目論むかも知れませんが、当日まで警護してくれたシークレットサービスにつまみ出されるのがオチでしょう。

こうして、世界はもうトランプ大統領を置いてけぼりにして前へ進んでいますが、バイデン氏当確を伝えるCNNやABCニュースなどのコメンテーターは「バイデン次期大統領はいやしをもたらし、国を再びひとつにする」と予想しながら、トランプ大統領やその支持者(多くは労働者階級)を正気でない、狂信的な人々として語っています。

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どうやら、当選したバイデン氏のメッセージはメディアのコメンテーターの心には届いていないようです。米国の分断がさらに悪化することが、こうした断片からも予測できます。人は見下されれば、本心から協力しようとは思わないものです。

バイデン候補を当選させた米国のリベラルエリートの思考は、何も変わっていません。「米国の階級間対立の激化」こそが、バイデン次期政権の4年間を特徴づけるものとなりましょう。

ニューヨーク市のタイムズスクエアや首都ワシントンには、バイデン勝利を喜ぶ支持者が集まり始めていますが、トランプ大統領の支持者大会のように密な状態です。これに対し、感染リスクを語るコメンテーターはいないようです。

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