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ずっとスマホやゲームをしている子どもを怒る前に、ちょっと聞いてほしい

子どもを持つ親にとって、子どもにスマホやゲームをどのくらいやらせるかは関心事のひとつですね。内閣府の調査によると、スマホを利用する際に時間や場所を制限している割合は、小学生で約50%、中学生で約40%となっています。我が家も、ゲームは1日1時間というルールを作っていました。

家庭によって状況は様々かと思いますが、親にとって子どもがずっとゲームをしている姿を見ることは、とてもストレスを感じる事も多いのではないでしょうか。
「ゲームばっかりやってると、ろくな大人にならないぞ!」「画面をずっと見続けると目にも脳にも悪いから!」と、私はついつい言ってしまいました。

ところが、子どもの不登校を機に、「ゲームを制限する事」に関して色々調べてみると、私の考えが変わりました。

こちらのプレゼン動画をご覧ください。

ゲームが脳に与える影響を研究しているバベリアによると、私たちのゲームに対する通説はひっくり返ります。
信じられない事に、ゲーマーの方がむしろ視力が良く、注意力が落ちるといった脳への影響もないというのです。特にアクションゲームにおいては、素早い判断や集中力が求められ、標的を覚える事や無駄な情報を排除する事、マルチタスクといった能力に長けると言います。
脳科学の観点では、ゲームはドーパミンの急激な分泌を促し、フロー状態を作り出します。子どもにとってゲームは集中力を高める貴重な場なのです。

では、なぜ子どもがスマホやゲームをやり続ける事に、親はストレスを覚えるのでしょうか。

ダグラス・アダムスの法則によると、「35歳以降になって発明されたテクノロジーは自然に反するものと感じる」と言います。親の世代にとっては、スマホや新しいオンラインゲームの概念はそういう事なのかもしれません。
考えてみれば、かつては漫画が子どもに悪影響があるだとか言われた古い時代もありましたが、漫画が浸透している今はそのような事をいう人も見かけません。

また、私たちの子どもが、今後テクノロジーと無縁ではいられないでしょう。いつか、自分の責任でテクノロジーに向き合う日が来るのです。そう考えた時、自分の意思をうまくコントロールする能力を、どう身につけるかに目を向けるべきではないでしょうか。

動画の中で、バベリアも言ってますが、なんでもやり過ぎは良くありません。子どもは、自制心が未発達で、やめる事が特に難しい。
ですから、子どものうちに、スマホやゲームの時間を制限したところで、自制心を育てないまま大人になってしまっては、親元を離れたときに初めて自分をコントロール出来ないといった問題に直面してしまう事になります。

ゲームを制限するのではなく、どう自制心を育てるかが重要だと思うのです。

私は、スマホとゲームを無制限に使用してもいいと主張しているわけではありません。テクノロジーは、暴力や性的なコンテンツへアクセスを容易にするなど負の面も考慮が必要です。親としては、子どもをテクノロジーから遠ざけるよりも、正しいテクノロジーとの付き合い方を教えた方がいいと思うのです。

我が家は、考えを変えてゲーム時間制限を撤廃しました。(一番下の小2の子だけは制限かけてます)そして、パソコンの使い方やインターネットについても教えました。
最初こそ、ゲーム時間は増えましたが、徐々に落ち着いてきてます。今は子供たちの自制心をどう育てるのかにチャレンジ中です。

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