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春の伯備へ

始まり特急やくも号は最後の国鉄型特急と今熱い。去年は国鉄色の復刻、そして今年はスーパーやくも色も復刻された。私のTwitterのTLを見れば必ずと言っていいほど、やくもの写真が流れてくる。
たとえ関西の愛好家でも新幹線や高速バスなどで毎週のように追いかけている人もいる。
今回私は予定を空けることができ、待望の伯備遠征へと足を踏み出した。宿泊しない方法で出来る最大と言っていいほど動き回った記録を見て行ってもらいたい。

出発

1DX markIIと1Nを掲げるオタク

朝は大阪駅の始発に合わせて18切符で出発するのも良いが、割と在来線での岡山方面へは時間がかかる。せっかくの遠征は充実させたいので前日の夜に難波で集合して夜行便の高速バスで向かうことにした。しかし、なぜかフィルムキチに出会ってしまった……

私は夜行バスに乗るのが初めてだった。色々と同行者に教えてもらった。自分は電車に比べて車やバスが酔いやすく寝にくい体質である。三宮を0時前に出発して消灯後も少し寝る体勢に苦労したが、そのうちにもうどこかで寝ていた。同行者がソ連映画を2本見て30分だけの睡眠だとか……

朝の一発目

米子駅に高速バスが着いて4時半、日本海側ということもあり春だと言うのに気温は10℃未満。くしゃみしながら取り敢えず駅舎の中へ。改札外にも関わらずJR西日本のよくある待合室で始発までゆっくりと時間を潰す。(夜行便のために作られた部屋なのか??)

朝の巻雲ちゃん

始発に乗り、隣の安来駅に移動。日の出は綺麗だったが、流石に朝早く光線が弱い時間帯なので特急が停車する安来でゆっくり駅撮り。
ここでやくも4号を撮影。幕がスーパーやくもになっているなど、停車してるところでしか撮れない利点を活かして撮影完了。

徒歩でのの撮影地巡り

4号撮影後、揖屋駅まで移動。揖屋から荒島にかけて何個かの撮影地を巡るので結局田舎の1駅分歩いた。なんだかんだで7km程度は歩いたらしい。

やくも6号/ぐったりはくも色

本来の目的で行くつもりではなかったが時間の兼ね合いで見つけたショバは桜との絡めることが出来た。日本海側なので少し桜のシーズンが遅いことで満開のところを撮ることが出来た。
来年の春から新型車が導入なので撮れなくなる車両も出てくるのだろう。(デカ幕最高ですわぁーー)


(やくも8号は、揖屋荒島間のストレートの菜の花を添えて撮ってきましたが、雲との関係で没です)

ハンライズ/サンライズ出雲

日本海(中海)と絡めて俯瞰できる撮影地へ登る。割と有名な撮影地なだけあって同業者がちらほら。公園だったので花畑や桜もあり、絡めることが出来た。有名なショバでも自分で構図を探せるの写真の良さだと我思ふ。

結局のところ、揖屋→荒島駅にかけて20-30分の移動を数回繰り返したので、1時間半ほども歩いた。

米子に戻って…

多分入れ換え/DE10-1058

米子の西側、島根での撮影は午前中には終了。米子駅に戻るとまさかのde10が入れ換え中だった。すぐにホームの端に食いつく。(これだらヲタクは……)

自転車で次の撮影へ

前半戦の終了でこれから日野川周りを中心に
米子ー東山公園ー伯耆大山ー岸本に囲まれた部分を帰りの出発までずっと周り続けるプラン。車で周るのが一番ベストだが、学生同士で行っていたので勿論そんなことは出来ず、歩くことの出来る距離ではない時に使うのが、
「レンタサイクル」
数キロに渡って乗るのに1番便利である乗り物だ。また米子には観光案内所からの貸し出しでありととても安く乗ることが出来る。
まぁそんなこと言っても日本海に面したところは風が強すぎる…

やくも5号/スーパーやくも色
癖毛がピンピンに立っている巻雲ちゃん

5号の撮影には日野川橋梁を日野川堰から横撮りする。(最近淀川でもやったような……)
日野川の真ん中で風が強すぎて荷物が落ちそうで大変な所であった。奥側は日本海と空のはずがどん曇り。この地域は海から少し平野があり、その後ろに中国山地があるため典型的な海陸風に影響される。
朝は南側にあった雲は北側に移動して行く。朝は太陽が雲に重なり、昼間は太陽には重ならないものの北側の背景にはどん曇り。ただし夕方は、どの方向にも雲がない晴天で撮ることが出来る。

貨物の撮影へ

貨物のEF64と言えば、愛知や長野の方を思い浮かべる人が多いと思う。勾配に強いことを生かして中央西線での運用が有名だろう。ただしもう一つの活躍の中心場がある。それは伯備線である。伯備大山ー岡山間で定期的に運行されており、やくもを撮りに来た国鉄好きからするとセットで撮るのが割と当たり前だ。

チャリに乗せられ振り回される巻雲ちゃん

この日も時間はお昼過ぎ。いつも通り定刻通り通過した。米子近辺で撮れるストレートとしては順光である程度の認知のされてる撮影地だが他の同業者はいなかった。順光ストレートで撮ることが出来たのだが、1,2両目がフルコンに対して3,4,5がコンテナ一切なしと、積載が非常に悪かったので没。

自転車で全力逆戻り

次に撮るものとしてやくも9号がある。EF64は伯備線で撮らないと行けなく、この2つは進行方向が逆であるため、間20分にも関わらず移動日野川橋梁の横の土手までの5kmを全速力で漕ぐ。無事着くこと"は"出来た。

やくも9号/国鉄色

通過2分前というギリギリに着いたため練習電もなく、立ち位置が遠くなって紐構図になってしまった。やくもデカ幕、JNRマーク、連結カーバなしなどの良いところはしっかりと撮り押さえたところ……(修復案件)

ラスト撮影(大山バック)

次はラストの撮影で本命のショバ、有名どころの大山バックへ移動。時間に余裕があるのでゆっくりと堤防沿いをサイクリング。向かい風と違い追い風は本当にキモチイ。

ポツンと菜の花に紛れる巻雲ちゃん
やくも24号/国鉄色

この時期は菜の花がピークで、電車が大山と菜の花畑を切り裂くように走る有名どころだ。国鉄やくもの24号に関して光線も良く毎回大勢が集まる。今回も特別な日でもない平日にも関わらず、40人程度の同業者が集まった。菜の花の咲き具合も良く、縦アングルや全体を入れる構図など好みが出せるところだった。菜の花の端の方に横一列になって並ぶため大勢いたのに混雑はせずに済んだ。

帰り道のピンチ

やくも24号とその後の普電なども取り終えて出発しようもんなら16:50だった。家に帰れる最終の17:26発のやくも26号に乗るために残り30分程度だった

上り坂と向かい風が続く8キロを全速力で漕いだ。同行者のレンズキャップをドブに落として汚したり、スマホを落としてバキバキになったがそんなことより最後にやくもに飛び乗り間に合ったことが1番大きかった。

帰路

乗車したやくも少し📸。座席などはリニューアルされて国鉄感を感じにくいものの、通路と座席にステップがあるのは少し特徴的だと思う。
ただ元くろしお車のものは外の種別行き先表示などが札と大きな幕で少し国鉄感を感じる。え、君国鉄時代に生まれてないよね

岡山で1本分見過ごして、夜ご飯として駅そばを食べた。朝昼とコンビニで済ましていたので安心感が違った。食べ終えるとシンプルに乗り継いで大阪方面へと向かう。岡山から姫路が1時間半と割と距離があるように感じる。姫路からは新快速に乗車、急に関西に戻って来た感があり、少し旅行が終わってしまうことに寂しさを感じることも。

天王寺に23:30頃に到着して少しだけ夜景を撮りに。補導される時間なだけあって、夜の静かな天王寺は少し新鮮。同行者ともここでお別れ。別々で自分の家に向かって帰る。

帰ろうと思って15番線へまさかの乗車電はhe414でちょっとテンション高め。深夜にしかない環状線からの快速日根野行きは珍しいので一応15番線だと分かるような構図で記録程度にパシャリ。この後20分後ぐらいには鳳駅に到着、0時を超えてまだ駅にいるんですよね笑

振り返り

最終的には徒歩と自転車で合計40km程度で0泊3日の旅をして来ました。かなり過酷なプランで撮影をしに行きましたが、割と反省しとくべき点があるので次の旅に向けてここに記しときたいと思います。
3脚はいらないですね
→移動の邪魔です。1つの大きなネタや移動が少ない時は良いと思いますが。
リュック1つに全部入る
→割と手ぶらな方が何事もやりやすいと思います。超望遠ぐらいは入らないと思いますが。
基本お金、スマホ、カメラだけ
→意外と必要だったり…とかは使わないです。
睡眠しましょう
→同行者が帰り潰れてました。

割と当たり前しか書いてませんが、私は次回に活かせるように頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

著者 鳳(@otori402)

カメキチ同行者 トマト卿(@zuiun_tomato)

追記

次はくろしお撮りに紀南、やくも撮りに備中とか行きたいですかねぇ……

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