岡目八目はおよしなさい

 はいどーも、乙楽です。
 昨日まで名古屋におりました。いやー暑かった!目覚めた時点で30度超えでしたからねぇ…。我が家の熱帯夜が過ごしやすく思えるほどでした。
 これが旅行なら楽しめるのですが…おっと、これ以上は愚痴になる。危ない危ない。

 そんなわけで、普段のように推しの配信を観る余裕などなく、ここ数日の流れもあまり追えていやかったのですが、FFさんのポストやリプなどを読むかぎり、何かしらの事態が発生し、それがあまりよろしくない方向であることは何となく把握しました。
 個人的に、そのうち何かしらでまとめておきたかった事にも繋がるので、少しばかり語ろうかなぁといったところです。
 しばし、お付き合いください。

 「岡目八目」という言葉をご存知ですか?ことわざや慣用句などで目にすることも、最近は減ってきたのかもしれません。
 これは元々は囲碁の様子からきた言葉で、碁盤を前に対峙する人を端から見ると、少し先の展開や打ち手のミスが目に付くことを指しています。「八目」とは、碁を打つ際の一手を「一目」と言い、まぁだいたい八手先まで打ち筋が見通せるもの、と認識してもらえばいいですかね。
 この岡目八目、声に出してしまうと打ち手両方からまぁ嫌われます。そりゃそうです、やりたい作戦や計画を、勝負に関係ない人があれこれ言ってしまったら対戦が成立しませんし、何より邪魔なことこの上ない。こういうことは頭の中だけで抑えるか、もしくは終わった後の感想戦でアドバイスとしてやればいいことです。余談ですが、囲碁や将棋の世界では、対戦者以外の見届人は不必要な声、ため息すら出してはいけない、となっています。

 皆さんも覚えがあるでしょう。仕事であれこれ悩んでいるときに、頼んでもいないのにあれこれ口出ししてきて集中できないこと。逆によかれと思って声をかけたら「黙ってて」と相手にキレられること。
 このような「よかれと思って」は一見善意に見えますが、残念ながらこれはその人のエゴ、もっと言ってしまえば「自分の思い通りに相手を動かしたい」という支配欲から来る思いです。そこに言われた側の意思や意向への配慮はありません。ここは断言します。

 仕事や家庭、友人付き合いでもこういったシチュエーションから関係がこじれる場面、遭遇したり当事者だったりしたことはある筈です。無い、と断言できる人は神仏の生まれ変わりか、人間関係を見直す必要があるかのどちらかなので、少し自分に疑いを持った方がいいかもしれません。

 とはいえ、岡目八目なんて言いえて妙な言葉が昔からあるということは、人間にとってその制御が非常に難しい、ということの裏返しでもあります。どんなに気をつけていても、つい、うっかりで繰り返してしまうのが人の性(さが)です。
 ではどうすればいいか、と迷う人にはこの言葉を贈ります。

 「心はホットに、頭はクールに」

 思わず出る言葉は、大概が心が興奮状態や没入状態にあるときにやってしまうことです。楽しくてたまらない時こそ、思考まで熱くならないように普段から心がけるようにしましょう。
 え、そんなんじゃ思い切りはしゃげない?その通りです。
 他者があっての自分ですから、その他者をないがしろにしたら、いずれはあなたも他者からないがしろにされますよ。

 遠くまで見通せるのは一つの才能、技術です。
 それを磨くのか、腐らせるのかは、あなたの気持ち一つです。
 暑い昨今だからこそ、頭はクールに。
 岡目八目、おやめなさいな。

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