はじめて、スノーボードをしたときの話。

何でスノーボードだったのか?
よく覚えてないけど、
「なんか楽しそうだよね」といって
友人と夜行バスのツアーに申し込みました

行き帰り夜行バス、現地で一泊。
いやー若かった

スノーボードをはじめたとき、
もちろん道具はレンタルでした。

レンタルショップの方に
身長と靴のサイズと利き足を聞かれて
「じゃあ、これ」と言って
ボードとブーツをレンタルしました

「なぜそれが出てきたのか?」
全くわからないまま、かついでいく。
ブーツの履き方や紐の絞め方も
よくわからないので教えてもらう

ボードの持ち方すらわからない
そのあたりにいる比較的上手そうな人を見て
見よう見まねで持ってみる

意外と重たい

なぜ比較的上手そうな人かというと
本当に上手な人は手で持たないから。

片足をビンディングという
ボードとブーツを固定する金具にはめて
もう片方の足で地面を蹴り
スケボーみたいに漕いでいく
何だかかっこいい

当時はただ平面をスイスイ漕ぐことに
とても憧れました

さて、スノーボードをはじめて
一番はじめに習うこと

それは、道具の扱いと公共のルール
ボードもスキー板も一つ間違えば凶器になる
扱いは慎重に。
ボードが勝手に流れていかないように
板をブーツに固定するだけでなく
リーシュコードという流れ止め防止のコードで
足にもしっかりと固定する

ボードを置く向きも重要。
山側、谷側を意識して
必ず平行になるように置く。
そうすることで板は流れていかない

ボード単体で置くときには
滑走面が上に向くように逆さまにする
これはビンディングという金具を
ストッパーにして、
流れていかないようにするためだった

スキー場は広いから
どこを滑るか、どこに止まるか。も大切
滑るのはできるだけ広くて
なだらかな真ん中あたり
止まるときは
できるだけジャマにならないように
事故にならないように端に寄る
もし真ん中で転んだら
できるだけ早く起き上がってよける
周りもよく見て、いきなり動かない

そんなことをひととおり習って
さぁ!やっと滑り方を教えてもらえる!
と思ったら
次はなんと「転び方の練習」だった

スノーボードは両足を固定されているので
下手に転ぶと骨折やら打撲やら脳しんとうになる

「今から転び方を教えます」
インストラクターはいたって真剣。
そりゃそうだ、命がかかってるんだから。

教わる方も真剣。
しゃがんだ状態から立ち上がり転ぶ。
の繰り返し。
方向転換も習う。
寝転がり、足を持ち上げて、寝返りを打つ
全然かっこよくない

かなり腹筋を使った気がした

晴れたスキー場
風をきって颯爽と滑ることを夢みて
はじめたスノーボード

翌日の朝、腹筋が今まで感じたことのない
筋肉痛に襲われました
起き上がれないくらいの痛みに驚きながら
天井を見つめる

「私、頑張れるかな。」
そう思ってから20年経ちました。

今では平面を片足でスイスイ漕げるし
晴れわたる空の中も吹雪の中も
風を切って滑ることができる
(時々はコケるし、よくフラつく)

2年間、雪山に行けてないけど
朝晩涼しくなってくると
何だかワクワクする
今シーズンは行けるといいなー

決してうまくはないけれど
下手でも続けられるって
きっと才能なんだよね

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