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【文通 #13】 敬意を持つこと


Atelier momo×OTO OTO

文通『moTO moTO dayori』

vol.13


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2020年、
作家仲間である
Atelier momoとOTO OTOは
ときどき文通をしています。


その名も、
『moTO moTO dayori』
(モトモトダヨリ)


こちらは先日、
momoちゃんから頂いたお手紙。

今日は、私からのお便りです◎


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momoちゃん、こんにちは。

いま、これを書いている時刻は17:43。少し前まで、まだこの時間は外が明るかったのに、もう夜の気配を感じています。

今年は夏らしい行事がなくて寂しいなあと思っていたけど、実際に暑い期間も短くて、気持ち的にもリアルにも、あっという間の夏でした。

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(▲毎年、夏に愛用する無印のサンダル)


さて、先日いただいたお便りの中で、momoの感じるOTO OTOの世界観について聞かせてくださいましたね。

作品からも、hoi姉からも、
OTO OTOの活動からも感じるのは、
子どもみたいな可愛らしいところ。
遊び心。
そして、素直で、疑わない感じ
信じている感じ。
けっして、斜に構えていない笑
まっすぐな感じ。
素朴な、純粋な、信念をもった、遊び心?

こんな風に見えているんだ、と教えてくださいました。なんかこう、自分が大切にしたいと思っていることと あまり違わなくて。作品や活動を通じて、わたしの想いがちゃんと届いているんだなと分かって、率直にうれしかったです。

そして特に、ここ。↓

オシャレですっきりしていて
あわせやすいけど、
実はしっかり色がある。
それは、hoi姉の性格や志にも通じるなって思っていて、
ふんわり柔らかい印象だけど、強い信念がありますよね。
それが、ほいカラーなのかな、って思います。

ここは、スクショしたくなる級に、嬉しい内容でした。


わたしは、OTO OTOを始めるまでは本当にふわふわと生きていて。やりたいことも、目指す方向も、なんだかよく分からなくて。〝信念〟なんていう言葉からは程遠い人間だったと思います。

でもこうして作家活動を始めて、やっと、少しは自分の意思で立てるようになって。だから、外から見て、信念みたいなものを感じてもらえることは、この上ない喜びです。


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前回は、大好きな漫画 スラムダンクについて語っていただき、ありがとうございました。

不良の高校一年生、桜木花道が、下心で始めたバスケットボールに、どんどん夢中になっていくお話です。

なるほど、なるほど。分かりやすい。

素敵なバスケットマンがたくさん出てくるので、
ミーハー女子目線で読むと、誰かひとりお気に入り、推しメンを見つけたくなるのですが、
誰かひとりを選ぶのが難しいくらい、
みんながみんな魅力的に描かれています。

推しメン!

言ってしまえば「脇役」みたいな登場人物にも、それぞれに背景があって、思いがあって。
青春をかけて、バスケットに打ち込む姿に、胸を打たれます。

登場人物のひとりひとりが、とても魅力的なんですね。スラムダンクのおすすめポイントが、一瞬で伝わりました。momoちゃんは、こういう説明が上手だなあといつも思います。ドラマや映画のあらすじをまとめるのも得意そうな気がします。

うっかり読み始めるチャンスが訪れたら、真っ先にご報告しますね!


そして、

hoi姉のお気に入り漫画、ハチクロと幽遊白書についても、
どんな漫画でどんなところが好きなのか、教えて欲しいです。

と、リクエストをくださりありがとうございました。前回のお手紙を読んだ直後、次はハチクロと幽遊白書の魅力について語ろうと意気込んでいたのですが、その後に、ちょっと別の話をしたくなってしまったので、今日はその話をさせてください。笑

ハチクロと幽遊白書については、またいつか。


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最近ね、大好きな安藤裕子さんがNEWアルバムを発売したんです。(祝!)そして、そのアルバムの1曲「一日の終わりに」のMVが公開されて。

なんと、このMVの監督が、俳優の斎藤工さんなんです。

斎藤工さんと言えば... もう何年も前のことですが、わたしとmomoちゃんで 一緒に映画「昼顔」を見に行きましたよね。ラストシーンが衝撃的で、2人で顔を見合わせるような(実際には見合わせてはいないんだけど、それくらいの)気持ちで、凹みながら映画館を出た記憶です。斎藤工さん演じる北野先生が...、ね。

それ以来、斎藤工さんを見るたび、momoちゃんと映画を観に行った日のことを、なんとなく思い出します。なので、今日はこのMVにまつわる話をお手紙に書いてみることにしました。

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(▲安藤裕子さんのNEWアルバム)


このMVが解禁された後、斎藤工さんのラジオに安藤裕子さんがコメント出演されていて。そのときの話をします。

もともと、斎藤工さんは安藤裕子さんの大ファンだったそうで、ラジオの中でもその想いが溢れていたというか... 聴いていて、本当にファンなんだなあというのが伝わって、とても嬉しかったんです。

ラジオだから、途中 曲もかかるじゃないですか。もちろん、安藤裕子さんの曲もかけるわけで。で、その曲紹介のときです!

「安藤裕子さんの○○をお聴きください」

という風に曲紹介をされたんです。普通、ラジオパーソナリティーって「安藤裕子の○○」というように、アーティスト名に〝さん〟をつけないことが多くて。だから「安藤裕子さんの」って紹介された一言が、とても印象に残りました。

斎藤工さんのファン心が伝わっただけでなく、大好きなアーティストへの 『敬意』みたいなものも同時に感じられて、とても好感を持ちました。斎藤工さん自身もすごく素敵な俳優さんなのに、好きな人への敬意を忘れないところも垣間見ることができて、本当に素敵な方だなあと感じました。


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わたしも、規模は小さいながらクリエイターの端くれのようになって、最近は改めて他のクリエイターさんへの「敬意」みたいなものを大切にするようになりました。

特に、ミュージシャンや俳優さんなど、前に立ってものづくりに励む方々は本当にすごいなあと感じています。

自分が作家になる前は、単純に好きとか嫌いとか、そういう判断基準しかなかったけど、日に日にそういう見方は減っていて。たとえ、その人の曲が好みでなかったとしても、曲への想いとか届ける姿勢なんかを見ていると、尊敬できる部分を見つけたりします。もちろん好きな人のことは全力で尊敬しているので、ファンであると同時に その人へ敬意も大切にしたいなあと思っています。

そして今は、<自分がファンである立場><ファンになってもらう立場>の、両方を経験することになったので、改めて感じることもあります。

OTO OTOファンの方は、とても丁寧な方が多くて。OTO OTOを大好きな気持ちは要所要所で存分に伝えてくださる、と同時に絶妙な距離感で接してくださる、そういうのがとてもありがたいなあと感じています。

そういうやりとりの中で、ファンの方からの 敬意みたいなものを感じる瞬間もあって。そういうものを感じると、わたしもより丁寧にお返ししたいと思ったり、いただいたお気持ちに恥じないように頑張ろうと思うことができたりします。


目に見えるものではないので、言葉で表すのは難しいのですが、うまく伝わっていたらいいなあ。


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と、まあこんな感じで、斎藤工さんのラジオを聴いてから、『敬意を持つこと』についてたくさん考えていて。それをmomoちゃんに話したかったのです。

ぜひMVも、ご覧になってみて下さいね◎

「一日の終わりに」という曲は、一日の終わりに思い出す人のことを想った歌なのですが、MVではそんな曲の内容に今の世の中が重なったストーリーになっています。疫病というのは100年に一度流行すると言われていて。なので、今からまた100年後の世界を描かれたということです。

切ない内容だけど、少し救われるようなオチもあるので、ぜひ最後まで観てみてください。


現実世界も、早く会いたい人に気兼ねなく会える日々が戻って欲しいです。momoちゃんも、元気でいてくださいね。

それではまた。


hoi



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▼過去の文通はこちらで読めます

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