ヨーロッパの空気漂う自由自在なクラリネットコンサート

先日、横浜市青葉区にあるフィリアホールで行われたイタリア人クラリネティストのアレッサンドロ・カルボナーレさんのコンサートに行ってきました🎵

私は、昨年の12月に、大学の後輩であるクラリネティストのリサイタルで、伴奏をさせてもらいました。

また現在、桜美林大学の芸術文化学群専攻の生徒さん達のクラリネットの試験の伴奏をさせて頂く機会もあり、最近はクラリネットとの縁を感じています。
クラリネットの曲もよく聴くので、近くでコンサートがあると知り、楽しみに行ってきました♪

1時間ほどの休憩なしのランチタイムコンサートだったのですが、存分に楽しませてもらいました♪

もう、素晴らしく自由!

クラッシックコンサート特有の緊張感はどこぞ?と言うくらい、カルボナーレさんのリラックスして心から音楽を楽しんでいる雰囲気に、ヨーロッパの街並みを思い出し、ここは日本ではなくて、異国のコンサートホールではないか、と錯覚するくらいに、素晴らしい音楽、そしてエンターテイメントを見せてもらった気持ちです。

最初のプログラムの、ラプソディーインブルーでは、

冒頭、ピアニストだけが舞台のピアノの前に座って、皆がカルボナーレさんの登場を待っている時に、お馴染みのメロディーが会場の外から聴こえてくるではありませんか!

と思うと、会場の客席のドアから入ってきて演奏をしながら、舞台に上がると言うシャレた演出。

ジャズ風にアレンジされたラプソディーインブルーが、まるで楽器同士で会話をしているかのように、息の合った演奏で、会場を沸かせてくれました。

お客さんを楽しませよう、喜ばせよう、と言う演出が曲の間のトークも含めて、最後まで発揮されていて、音楽って本来こういうものだったなぁ〜と心の中で呟きながら聴いていました。


まさに音を楽しんでいる。
まるで、音で遊んでいるかのように。

でも、これだけ多くの人を楽しませて感動させることができるのも、才能と努力の裏付けがあってこそだな、とも思いました。

カルボナーレさんの演奏を聴くと、演奏の素晴らしさはもちろん、体幹がしっかりしていて肺活量もすごかったので、普段から体を鍛えているようにも感じました。

後で聞いたら、カルボナーレさん、クラリネットを吹きながらジムで運動をしている動画をインスタグラムであげたりしているそう。

やっぱり。納得です。

コンサートのプログラムは、全て素晴らしかったのですが、特に印象に残っているのは、カルボナーレさんと同じイタリア人作曲家のエンニオモリコーネのニューシネマパラダイスです。

私も大好きな曲です。
しかも、急遽プログラムが変更になり、演奏してくれることに!何と幸運✨

クラリネットで奏でるあの哀愁のあるメロディーに、映画を観た時の感動が蘇って、時を忘れてしまいました。

エンニオモリコーネは、4年前に亡くなったのですが、カルボナーレさんのためにクラリネットの協奏曲を作曲していたそうです。
結局、完成することなく未完のままモリコーネはこの世を去ってしまいました。
そのことをカルボナーレさんは、コンサートの時にお話ししてくださったのですが、残念そうにしていました。
本当に惜しいですね…どなたか完成してくれないかな?と思ってしまいます。

ランチタイムコンサート、と言う性質もあるのか、曲目もクラッシックからジャズ、最後はロックのギターリストが作曲したロック風な曲など、多彩な音楽を聴かせてくれて、あっという間に時間は過ぎていきました。

音楽を超えたエンターテイメントを魅せてもらいました。



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