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7月29日、テレマンの牧歌劇、何ともいい雰囲気... いや、楽しい!で、楽しさに癒される。

ドロテー・オーバーリンガーの指揮、アンサンブル1700の演奏、ヴォーカルコンソート・ベルリンの合唱、フローリアン・ゲッツ(バリトン)らの歌で、テレマン、"音楽によるパストゥレイユ"。

テレマンのフランクフルト時代(1712-21)に書かれたセレナータ、"音楽によるパストゥレイユ"。おそらく結婚式用とのこと... で、フランス伝統の牧歌劇をベースに、ドイツ語で歌われる、2人の女羊飼いの恋を描くラヴ・ロマンス... まさに牧歌的で、ほのぼの... なのだけれど、合唱まで登場の豪華さ!

牧歌劇だけに、というか、牧歌劇ならではのトーンを最大限に活かし、ふんわり軽い感じ... が、序曲にあたるコンチェルトは10分強と異例の規模!のっけからガッツリと演奏したり、実は、かなりの力作... イタリア・オペラのようなドヤ顔でアリアを歌わせることはないけれど、聴き応えは十分!

しかし、何ともいい雰囲気... フランスっぽい花やかさあり、フランス流の牧歌性に包まれ、アルカイックでもあり... ある意味、とても優等生的にフランスの伝統=牧歌劇の形を押さえている。いや、テレマンは器用!でありながら、テレマンならではの輝かしいオーケストラ・サウンドにもしっかりと彩られ、キャッチーかつポップという、このバランス!さすが、テレマン...

というセレナータ、"音楽によるパストゥレイユ"を、オーバーリンガーの指揮、アンサンブル1700の演奏で聴くのだけれど、花やぎと輝き、結婚式用セレナータのハッピー感、ふんわりと膨らませ、素敵!歌手たちも表情豊かで、オペラとはひと味違う温度感、巧みに紡ぎ出し、いい感じ... いや、楽しい!で、楽しさに癒される。

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