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2月23日、ハイドンの弟、ミヒャエル、兄を越える愉悦!オラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。

ジェルジュ・ヴァシェジ率いるオルフェオ管弦楽団のシリーズ、"Esterházy Music Collection"、第4弾、パーセル合唱団、エメーケ・バラート(ソプラノ)らの歌で、ミヒャエル・ハイドンのオラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。世界初録音!
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"交響曲の父"、ハイドン(1732-1809)の弟、ザルツブルクの宮廷楽団の楽士長(ということは、モーツァルト親子の同僚!)として活躍した、ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)... そのミヒャエルが、ザルツブルクにて、1769年に作曲したオラトリオ『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』。長らく失われたと思われていたのが、兄が楽長を務めたエステルハージ侯爵家の音楽資料(エステルハージ音楽資料館)から発見され、世界初録音!

という『皇帝コンスタンティヌス1世の遠征と勝利』... キリスト教がローマ皇帝に受容されるミルウィウス橋の戦い(312)をテーマに、神学論争を繰り出すオラトリオ。というと、気難しく感じられるのだけれど、ミヒャエルによる音楽は、古典派ならではの愉悦に溢れ、気難しさよりも、春が来たような明朗さで包む!で、その春っぽさに、モーツァルトを思わせる雰囲気を漂わせ... てか、これがザルツブルクのトーンか?興味深い...

そんな知られざるオラトリオを掘り起こした、ヴァシェジ+オルフェオ管!"Esterházy Music Collection"も、第4弾ということで、さらなる洗練が感じられ、兄とはまた違う、ミヒャエルの音楽性、よりモーツァルトに近い花々しさ、引き立て、魅了される!でもって、歌手陣も好演、パーセル合唱団も要所、要所で明朗なハーモニーを聴かせ、盛り上げる!いや、ミヒャエル、思いの外、素敵!

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