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7月23日、新体制による21世紀的?ひとつ次元の上がったシベリウス像?惹き込まれた!

2021年、イギリスの次世代指揮者、ニコラス・コロンが、フィンランド放送響の首席指揮者に就任!ということで、新体制のデビュー・アルバム、シベリウスの7番の交響曲と、劇音楽、『クリスティアン2世』と『ペレアスとメリザンド』の組曲。

初演時は交響的幻想曲というタイトルだったという、シベリウスの7番の交響曲(1924)に、劇音楽、『クリスティアン2世』(1898)と『ペレアスとメリザンド』(1905)の組曲を取り上げるのだけれど、この3曲の連なり、流れが、絶妙!交響曲っぽくない7番に、組曲化された劇音楽、ということで、まるで、交響詩が、3曲、並んでいるかのよう...

という1曲目、7番の交響曲、シベリウス、最後の交響曲の、交響曲という形を失い、ナニモノでもなくなるような超越、達観から、歴史劇(『クリスティアン2世』)の重厚感、そして、象徴主義の不思議な物語(『ペレアス... 』)へと迷い込むような展開、円環するような感覚もあって、3つ組みとなって壮大... その壮大さに、シベリウスの多彩、際立つ!

いや、シベリウスが多彩であること、改めて感じさせてくれる、コロン+フィンランド放送響、新体制のデビュー・アルバム。新体制のお披露目は、やっぱり、シベリウス... というのは、もはや宿命か... なればこそ、ちょっと違った視点を仕掛ける新体制... シベリウスのど真ん中を外して、俯瞰するように捉え、その全体像をより鮮明にするよう...

しかし、隅々まで、瑞々しく捉えられる、コロン+フィンランド放送響によるシベリウス・ワールドに、グイグイ惹き込まれた!惹き込まれて、味わう、没入感にも似た感覚... 21世紀的?というのか、ひとつ次元の上がったシベリウス像?見せてくれるような... てか、これからが楽しみ過ぎる新体制だわ... 今後が楽しみ!

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