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3月4日、"Recommended by Bach"、バッハお薦めのオルガンの、何とブルーミンなこと!

オランダのオルガニスト、バルト・ヤーコプスが、バッハが推したオルガン製作者、コンティウスのオルガン(再現)で、バッハら、コンティウス周辺の作曲家たちの作品を弾く、"Recommended by Bach"。
RAMÉE/RAM2203

大バッハ(1685-1750)から信頼され、同世代、バッハ家の長男、ヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)とは特に親しかったという、オルガン製作者、ハインリヒ・アンドレアス・コンティウス(1708-95)が、1779年、ラトヴィアのリエパーヤ(ドイツと所縁の深い街で、当時はドイツ系市民が多く住み、クールラント公国の港湾都市として栄えていた... )にある聖三位一体教会のために製作したオルガンを、製作当時の姿を忠実に再現(ベルギー、ルーフェンの聖ミヒール平和教会に設置... )したオルガンで弾く、18世紀、バロックからポスト・バロックに掛けてのドイツの作曲家の作品...

大バッハの同世代、キルヒホフ(1685-1746)、ヴァルター(1684-1748)、テレマン(1681-1767)に、バッハの息子たち、ヴィルヘルム・フリーデマン、カール・フィリップ・エマヌエル(1714-1788)、バッハの最後の弟子、ミューテル(1728-1788)の作品に、作曲者不詳のコラール・トリオも取り上げて、当然、大バッハの作品も取り上げられる、"Recommended by Bach"。バッハ世代とその息子世代で織り成される、18世紀、ドイツにおけるオルガン音楽の展開、なかなか興味深く... また、アレンジされた作品が魅力的で、特に、バッハのシャコンヌに、思いの外、惹き込まれた!

という、"Recommended by Bach"を聴かせてくれた、バルト・ヤーコプス!いや、パイプ・オルガンがこうもブルーミンに響くとは!もちろん、パイプ・オルガンだからこその壮麗さもちゃんと響かせるのだけれど、そのふんわりとした雰囲気がたまらなく心地良く... コンティウスのオルガンから、18世紀ならではの花々しさ、存分に引き出すして、聴く者にオルガンの厳めしさ、忘れさせるよう... いや、オルガンってなんて素敵なんだろう!今さらながらに魅了される。

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