12月25日、中部ドイツのバロック・クリスマス・カンタータのヌクモリティー、ハート・ウォーミング!
マティアス・ユング率いるザクセン・ヴォーカルアンサンブルの合唱、バツドルファー・ホフカペレの演奏で、中部ドイツのバロック・クリスマス・カンタータ集、"Ehre sei Gott in der Höhe"。
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ライプツィヒのトーマスカントル、バッハの前任のクーナウの前任、シェレ(1648-1701)、ザクセン選帝侯領、チェコ国境に近い街、チョッパウのオルガニスト、リーベ(1654-1708)、テューリンゲンの小さな領邦君主、シュヴァルツブルク・ルードルシュタット侯の宮廷楽長、エルレバッハ(1657-1714)、ニーダーザクセンの名門、ブラウンシュヴァイク・ヴォルフェンビュッテル侯の宮廷楽長、イタリア仕込みのローゼンミュラー(1619-84)、そして、よくわかっていないという、フォーゲル(ca.1650-1711)、
5人の中部ドイツで活躍したバロックの作曲家たち、バッハの登場を準備する面々と言ったらよいだろうか... その5人による6曲(リーベが2曲... )のクリスマス・カンタータ。どのカンタータもトランペットの華やかさが印象的で、クリスマスの祝祭感、盛り上げる!普段は、ちょい地味に感じてしまう教会カンタータも、クリスマスは、やっぱり、特別...
その特別感、醸してくるのが、編成の大きさ!どのカンタータも規模の大きさが感じられ、その規模から壮麗さが際立ち... けど、慇懃にはならないのが、ドイツ・バロックならではのヌクモリティー!いや、カトリック圏のラテン語で歌う壮麗さとは違ういい具合の素朴さ、そこから生まれる温もり... この温もりが、クリスマスの気分、引き立てる!
という、中部ドイツのバロック・クリスマス・カンタータ集を聴かせてくれたユング+ザクセン・ヴォーカルアンサンブル。クリアでやさしいコーラスに癒されるぅ... ソロのやわらかな歌声も素敵で、バツドルファー・ホフカペレの手堅くも花やいだサウンドが、クリスマス気分を盛り立て、魅了!そんなサウンドに包まれると、心が解れてくるよう... クリスマスは、やっぱ、ハート・ウォーミング。
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