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1月24日、ヴォルフェンビュッテルの宮廷のプレトリウスにシュッツ、実直な壮麗さに、じわっと感動。

マンフレッド・コルデス率いる古楽アンサンブル、ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンスが、バロック期、北ドイツの音楽拠点のひとつだったヴォルフェンビュッテルの宮廷にスポットを当てるシリーズ、"Musik aus Schloss Wolfenbüttel"、その第6弾は、17世紀に活躍した2人の楽長、プレトリウス、シュッツによる詩篇を取り上げる。
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ドイツ・バロックに欠かせないのが、ドイツ語圏に無数に存在した領邦君主の宮廷... ザクセン選帝侯のドレスデンの宮廷や、バイエルン選帝侯のミュンヒェンの宮廷、そして、ハプスブルク家のウィーンの宮廷など、国境を越えて多くの音楽家を集め、音楽センターとして、ドイツの音楽に大きな寄与を果たした。一方で、普段、あまり顧みられること、少ないけれど、北ドイツで存在感を見せたのが、名門、ブラウンシュヴァイク・ヴォルフェンビュッテル侯のヴォルフェンビュッテルの宮廷!で、1604年から13年まで宮廷楽長を務めたプレトリウス(1571-1621)に、1655年から1666年まで宮廷楽長を務めたシュッツ(1585-1672)の詩篇、10曲が歌われる。

いや、ドイツ・バロック、黎明期を担ったプレトリウスに、戦争で疲弊する中、力強くドイツの音楽を牽引していったシュッツという大家を抱えた、ヴォルフェンビュッテルの宮廷、何気に凄いです。で、最新のイタリアのスタイルに通じていた2人の大家であって、ヴォルフェンビュッテルの宮廷に響いた音楽は、なかなかに最先端... 一方で、最先端を強調せず、ルネサンスの名残り?古雅な雰囲気に包まれるドイツ流... この最新で古雅が醸し出す、実直な壮麗さが、やがてバッハへとつながるのだなと、感慨。で、その壮麗さに温もりも感じられ、沁みる。寒い夜には特に...

というプレトリウスとシュッツを聴かせてくれた、コルデス+ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス!"Musik aus Schloss Wolfenbüttel"のシリーズも、Vol.6を数え、深みを増してきているようで... 17世紀、ドイツ・バロックにおける壮麗さ、清廉さ、素朴さ、絶妙な塩梅で繰り出す。いや、歌手陣のやさしい歌声に、器楽陣の真っ直ぐな演奏、充実のヴォルフェンビュッテルの宮廷音楽を、どこか夢見るように蘇らせ、魅了される。で、その真摯さに、じわっと感動させられる。

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