見出し画像

12月29日、平均律、第2巻の何と自由なこと!シュタイアー・マッジック!第1巻は脇に置き、第2巻、再認識。

鬼才、アンドレアス・シュタイアーが、1734年製、ヒエロニムス・アルブレヒト・ハスのチェンバロのレプリカで弾く、バッハ、平均律クラヴィーア曲集、第2巻。第1巻を脇に置いての第2巻?!
harmonia mundi/HMM902682

平均律といえば、やっぱり、第1巻!なものだから、第2巻から取り上げるシュタイアーに驚かされる... いや、鬼才らしいか... でもって、第1巻を脇に置き、第1巻の続編としてではなく、第2巻、そのものとして聴く新鮮さたるや!というか、第1巻に隠れて地味な存在が、実は、より多彩で表情に富んでいたこと、今さらながらに思い知らされる!

1722年に第1巻がまとめられてから20年、1742年に完成した第2巻。型に律儀な第1巻からすると、バッハがたくさんのものを吸収し、自らの可能性の幅を広げたことを示す第2巻だなと... いや、"理論"だった第1巻に対し、より"音楽"であることを響かせる第2巻の何と自由なこと!そして、その自由に、バッハの集大成も窺えて、圧倒される。

何より、シュタイアーで聴くから、余計に、自由さ、際立って、一台のチェンバロの音楽とは思えない広がりが生まれる!いや、もう、シュタイアー・マッジック!溢れ出す様々な響き、豊かな表情、長短24調による前奏曲とフーガの全てを、ワクワクしながら、一気に聴いてしまった。さすが、シュタイアー... で、第2巻、再認識。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?