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音野里たより(71)〜音楽と進化〜

今日は梅雨らしい雨模様。風が強い。
気温はあまり高くないが湿度が高い。

畑はお休み。
あれ以来、イノシシは来ていない。
アナグマの穴もちょっとひかえめ。

今日は音楽の話にします。
毎週土曜の朝はNHK FMのウィークエンドサンシャインを
聴いてます。もう20年近いかな。

毎回のように、新鮮な発見があって刺激を受けてます。
不思議なことに、よく知ってる曲でも、DJのバラカンさんの
紹介のあと、ラジオから流れてくると、ちょっと違って聞こえます。
まるでシェフがつくった料理みたいに!

それまでは、もう音楽みんな聴いてしまったような気がしてて、
流行りはつまんないし、もう進化は終わってしまった、
音楽はオワコンだ、みたいに思い込んでました。

今思えばアホの極みですね。
井の中の蛙状態。

音楽に限らず、文明はまっすぐ進化し続けるという思い込みがありました。
科学を信仰していたのかもしれません。
歳月を重ねるにつれ、世の中はそう単純ではない、
自分の知らない世界が無数にあることが、徐々に理解できるようになって
きた気がします。

学校で学んだ歴史はごくごく一部の物語であり、過去は時代によってどんどん
変わっていくものだ、ということも知りました。

音楽だって同じ。
ブルースからロックが生まれ、ハードロックそしてプログレが生まれ、
テクノが生まれ、サンプリングの時代が来て、もうやれることは無くなった
んじゃないか、これからは音楽よりもダンスかゲームじゃないか、
みたいに思い込んでました。

そうそう、昔の系統樹みたいな発想です。
単細胞生物から多細胞へ、脊椎動物へ、哺乳類へ、猿から人類へ!

でも、今の系統樹はまったく違いますよね。
全方向に枝分かれしてて、人類はその一本の枝先に過ぎません。

ボクが聴いてきた音楽は一本の枝先だけでした。

昔からいろんな方向に音楽が発展してきてて今も続いてる。
昔の音楽なのに今の音楽のように聞こえるのもあるし、逆もある。
多種多様な音楽が行きつ戻りつ、くっついたり分かれたりして、
とても系統樹みたいには描けない。

一生かかっても聴ける音楽は限られている。
バラカン氏の番組は音楽の世界の奥深さをボクに教えてくれてます。

いろんな音楽を聴くようになって、音楽をつくるのが少しラクになりました。

べつにプロじゃないんだから好き勝手にやったらいいのですが、
こんな曲はすでに誰かやってたよな〜、二番煎じじゃね〜、
今の時代にこんな曲やっていいのかな〜、やる意味あるのかな〜
なんてね、勝手に気負ってたりして、なかなかつくれませんでした。

今はもう自己満足の世界です!
古かろうがヘタだろうが二番煎じだろうが、そんなのカンケーねえ!
好きな音楽をやるだけ。
楽しかったらそれでよし。余生ですから。

配信もときどきしてますが、ほとんど聞かれてません( ; ; )
でも、遠い外国で再生された記録を見ると、ちょっと嬉しくなります。
アフリカとか中南米とか、どんな人がどんな顔して聴いてるんだろう?
なんて想像しながら飲むビールは美味いっす!




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