焼きいものがたり10 自暴自棄
「よし、あと1分程度だ。」
私は🍠の焼ける予定時間をチェックし、焼き上がりと同時に🍠機の前に到着できるように逆算し、散歩のルートを考え、20分間歩き回った。ついに今がその時である。
♬♪
ついに🍠が焼けたようだ、少し歩き疲れた。
だが、「焼き立てを食べられる!」
店員さんが来た。🍠機の引き出しのようなものを開けてくれた。
私は堂々と覗いた。店員さんもひいてしまうくらい覗いていたかもしれない。
だが、
入ってない!!
私は混乱した。だが、店員さんのびっくりした顔を見てすぐに理解した。
「多分、入れ忘れたのだ。」ということを、、、
流石に混乱した。私は、🍠の焼き立てを食べようと思い、寒い中、20分歩いた。
「この疲れも、この時間も焼き立て🍠のため!」と、思い、歩いた。すべてが水の泡になった気がした。
🍠が入っていたら今頃う焼き立てアツアツの🍠を食べて、すべてを正当化できたのに、、、
私のような人間は、結局、結果次第でさっきまで自分がしていたことを全否定してしまう。散歩もじっくり思考することが出来て良かったはずなのに。
この時の私はとてつもなく自暴自棄になってしまった。🍠のおかげで、成長を繰り返しているつもりであったが、本当に未熟であった。
しかし、「この時すらも過去となり正当化できるようになる」ことを考えてもいなかった。
ある意味、幸せ者であったのだ。???
次回に続く
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