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空亡について・・・

四柱推命では、「空亡」という時期があります。

一般的に、天冲殺、大殺界とも言われる、凶年の2年間。
空亡は、生年月日によって、決まります。

陰陽五行説

五行十干

東洋の占術は、陰陽五行説という思想が基本になっています。
この世は、木、火、土、金、水という五行で構成されていると考えます。

五行それぞれに陰陽があり、天の象は、甲からはじまり、癸で終わる、十干であらわされます。

一方地上の象は、十二支に分類されます。

十二支は、時間と空間の概念。

後定定位盤

1ヶ月の日にちや、日の時間軸も十二支で表現します。
また方位も、12十二支で表し、丑寅の方角を鬼門と表現したりもします。

天の象が10、
そして地の象が12
地の象が2個あまり、天が足りません。

天の気を「禄」といい、禄がつかない2年間を、「空く亡びる時」と捉え、「空亡」とします。

年と、月と、日と、細かくいうと時間にもあります。

私は寅卯空亡なので、今年と来年は空亡の2年間。
そして、2月3月は、寅と卯の月なので、空亡の2ヶ月です。
普段は、あまり細かくみてませんが、空亡の日は、出来るだけ決め事はしないようにしています。


「天地の守りが手薄の時期」

とお客様には、説明させていただいています。

普段私たちは、目に見えない筒のようなものに守られながら生きているそうです。

天地の間に人がいる

その状態が、「私らしく」生きている状態だとするならば、「空亡」のときは、「私らしくないとき」かもしれません。

普段おとなしい人が、意外な行動に出たり、元気いっぱいの人が意気消沈したり。
特に、感情の振れ幅は大きいと思います。

そして空亡の時期は、守りの筒にヒビが入ったり、時期によっては、崩壊したり。

仕事や対人関係、病気や、介護、大切な人との別れもこの時期に経験される人が多いです。

また、どのテーマで来るか、ある程度は予測を立てることが出来ます。

私の場合、今回の空亡は、仕事や夫とのことで悩むかなという予測がついています。
なので、昨年まで、私なりに準備をして2月からの運気に入りました。

が、2月に入っていつもよりは気持ちが上がらず、

スケジュールを少しゆるめにして、休む事と、1人の時間をしっかり取るよう心がけています。

空亡の過ごし方

空亡時は、いろんな出来事を通して、守りの筒を自ら修理したり、再建築したりする時期であり、立ち止まったり、歩みを緩めて自分をみつめ、労わる時期。

我を張って頑張るのではなく、怠けてオッケーの時期です。
お風呂にゆっくりつかったり、美味しいものを食べたり、旅に出たり。
私は一人旅が好きなので、今年は久しぶりに楽しもうと思っています。

一方、しんどい時期でもあるので、遊びの時間を持ちつつも、資格を取るために勉強したり、体を鍛えたり、生活習慣を見直したり、少し自分に負荷をかけることもよいと思います。

そして、大切なのことは、「天地の守りが手薄」の時期なので、天地の守りを自ら作りに行くこと。

氏神様に行ったり、ご先祖様に感謝する行動を、いつも以上に意識すること。

そして波動の高い場所や、人と関わること。

また、自分の利益になることよりも、他者の利益や、社会全体の利益をまず考えて行動すること。

「徳」をどれだけ積んだかで、空亡後の立ち位置が変わると思います。

前回の空亡の年から、四柱推命の学びをスタートし、1年後に四柱推命、2年後に九星気学、そして3年後には講師の試験を受けました。
集中して学んだ3年間。

そして、空亡明けに、「占い師」と「占いを教える先生」という立ち位置になりました。

空亡で見る性格や運勢

空亡するもの

空亡だけでも、その人の性格や運勢をみることができます。

子丑空亡は、親の位置、特に父の位置が空亡しています。

親や目上の人に頼れない環境で育ったり、親元を早く離れたり、父の方が早くに亡くなられていらっしゃる方も多く見られます。

その分自立心が強く、初代運とも言われ、ご自身で起業されている方も多いです。
目上の人に恵まれない分、子供や部下に恵まれます。

寅卯空亡は、自分の位置が空亡します。
自分探しをする人かもしれません。
また母や兄弟との縁が薄く、真の友人に恵まれにくいという特徴があります。
私は寅卯空亡ですが、母は生まれながらに心臓が弱く、母の心配をしながら育ちました。
そして、弟が事故で無くなっています。

ただ、寅卯空亡は、6つの空亡中、最もエネルギーが高く、ダイナミックに物事を進める力があります。
また跡継ぎ運を持っているので、親の跡を継ぎ、大発展させる力もあります。

辰巳空亡は、空想や、夢を見る世界が空亡し、現実的な生き方をします。
破天荒な星ともいわれ、政財界や芸能界など、駆け引きや競争など厳しい環境で力を発揮できるタイプです。
また大衆の星とも呼ばれ、基本的に気さくで親しみやすいですが、頑固な面もあります。
親との縁が薄く、家の流れがはみ出すので、あとは継ぎません。

午未空亡は、子供や目下の人が空亡します。
家系を締めくくる運、末代運と言われ、家の流れを締めくくる最後のまとめ役という宿命を担います。
創造的、芸術的なセンスに恵まれているので、絵を描いたり、芝居の世界で成功する可能性があります。
会社の残務処理などを頼むと、ベストな処理ができます。

申酉空亡は、パートナーが空亡し、配偶者に頼れないという宿命を持ちます。
言いたいことをはっきり言いい、やりたいことしかやらない人。
敵も多いが見方も多いタイプ。女性も社会進出をし、活躍します。
何事も最後の締めくくりが弱いです。
寅卯空亡と同じく跡継ぎ運。

戌亥空亡は、現実世界が空亡し、心や精神世界を求めます。
独自の世界を切り開き、それを表現して世の中に出す力を持っています。
人に頼ると運を逃し、孤独からスタートしたことは成功します。
カリスマの星ともいわれ、大変デリケートな神経を持ちながら、おおらかに見えるので、つかみどころのない人です。
家系の流れからはみ出す宿命なので、親の跡は継ぎません。

空亡は、西洋占星術の土星と似ています。


土星も約2年~3年一つの星座に滞在します。
土星が私たちに与えるものは、制限や忍耐や、そして秩序。
土星があるハウスや星座は、苦手意識を持っていますが、時間をかけて取り組み、克服していくことができるテーマ。

それぞれの空亡も、結局人生の最終段階までに取り組み、克服していくテーマだと感じます。

そして、土星が出生図にかかわる時期と、空亡の時期は大体同じです。
私も、今回の空亡と時期を同じくして、土星がアセンダントという最も重要な地点に重なります。

人生の再構築時期かな。
空亡明けのヴィジョンをしっかりもちつつ、しっかりと鍛えたいと思います。














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